2011年7月20日水曜日

講座 追補 面接の留意点と上達 5

追補ではないのですが、MLで頂いたご質問に関連して、当日のテキスト部分を以下に、



面接には以下3つの側面があります。ケースに応じて、いずれか一つが主となりますが、熟練した面接では、できるだけ3つの側面が満たされるように工夫がされています。

1 陳述を得る。生活史の事実の重要な出来事と受け止め方、周囲の人に対する姿勢。診察者は必要とする情報についての目算、患者の語る流れの中で、それに聴き入る姿勢と舵を持つ。質問をする際は、分かりやすく、慎重に。
 

2 感情状態、振る舞い、行動を量る、その為には、共感的な関わり合い、表情、声のトーン、意見や態度の中に暗に示されていること(人柄、診察者を含めて他者に対しての態度などの所見)に敏感であることが必要。特定の焦点が明確な話題の時にも必要です。また、診察者は自分自身の反応を手掛かりとして有用な情報を得ることができます。このかかわりの総体を眺めることが、人柄と精神状態を知るのに最も重要な情報源となります。このかかわりの総体を観察し、記述します。これが熟達度の目安となります。
 

3 特に初回面接は、サポートという重要な役割があり、知り合い、これから一緒に協力して進めていく基礎が形成されます。不安、不信、敵意を持つ方の場合、初回面接で事実の細部を問うのはひかえめに、辛抱強く共感的に耳を傾けることが特に大切です。押したり急ぐのは禁物です。こうしたケースでは、診察者の質問が自分には関係ないと思ったり、うるさいと感じたりすることが少なくありません。急ぐと全体像の把握が難しくなり、また、今後の関係の基礎を台無しにすることになります。必要な要素は何かを常に心に留めて、その上でニーズに沿って面接を進めます。

2011年7月8日金曜日

PTSD TSR トラウマ ストレス リダクション CLASS 2 補稿

以下、CLASS 2の補稿です。


脅威にさらされた場合、通常の大脳の思考経路、過程を経由しないで、大脳辺縁系の扁桃体が、外部感覚情報をバイパス処理して身体に反応が起きます。


危機的状況では、瞬間学習が自動的に行われるとも言えます。また、無意識なプロセスで行動が起きているということです。


これは意識的行動には限界があるということになります。

2011年7月1日金曜日

PTSD治療(1)

ASD、PTS、PTSD、あるいは、C-PTSDの精神療法を担当することの多いこの頃、想うところがあり、とても大切だと考えているところを書きます。

PTSDの症状ではなく状態像の中核は、無力化 disempowerment と 離団 disconnection。(詳しく書く必要がありますが、)したがって、クライアントのリソースの賦活(有力化:エンパワーメント)が回復のポイントなのですが、時には、その回復のプロセスを減速して、ブレーキをかける配慮も大切です。見聞きする多くのケースで、急ぐセラピストが多いと感じます。また、トラウマ体験の内容を話さなくても回復していくことも多く、ロスチャイルドやソロモンとハイドの分類など、トラウマ体験の構造によって対応は大きく異なります。

カウンセリングやセラピーを受けて、そのことで、 蓋が俄かに開いてしまったり、外傷体験が繰り返されて2次被害となっていたりというケースがあります。


例えば、解決済みのトラウマ体験の場合など、掘り起こすことで後悔の念が強くなるだけのケースや反復性のトラウマ体験を受け不安定な状態での聞き取りなどは、さらなる混乱を引き起こすことが多く、直面化や暴露療法は危険なもととなります。


単回性のトラウマ体験や反復性のケースでも現時点で安定している場合は、過去の体験に取り組むことが回復に資する場合もあります。



トラウマ体験を思い出すことは必須ではありません。



1 カウンセリングの中外のクライアントの安全性の確保

2 互いのより良い関係性(何年かかっても)

3 ブレーキをかける配慮

4 内外のリソースの読みと構築

5 心的な防衛(心の工夫)をリソースとすること。防衛、抵抗を取り除こうとしないこと。

6 トラウマ記憶の仕組みは常に圧力(抑圧)を減じるために働いていることを知っていること。

7 療法・技法をクライアントに合わせること。療法・技法を選択するだけではなく、その技法モデル、理論自体をクライアントに適合してもらえるものに工夫・改良すること。

8 関連する心理学と生理学(HPAhypothalamus-pituitary-adrenal axis)軸など心と身体の典型的な精神症状についての知識(神経学や身体心理学など)を持つこと。(カウンセラーの間違いとクライアントへの無理強いを減らして、必要なアプローチを創造すること。)

9 クライアントを批判・判断しないこと。「抵抗」とか相性とか、「他の人はこれでよかったのに」とかの類。

10 すべての技法や理論を一旦脇に置いて、対話することができること。

2011年5月18日水曜日

PTSD トラウマ・ストレス・リダクション

PTSD 「トラウマ・ストレス・リダクション」サポート・トレーニング
2Days (クラス1) + 1(クラス2)

= 今何が起きているか=


■セミナーの内容

更に深化したトラウマ・ストレス・リダクションとフラッシュバックを脱するためのサポートを身につけます。


PTSD、フラッシュバック、憂鬱、不安、恐怖など、トラウマ体験と体験から起きるストレス反応を短期間に軽減、解消するサポートとセルフ・ケアができるようになるセミナーを開催します。


トラウマ(心の傷つき)とPTSDへの理解、今起きている心理的・生理的な状態を理解し、予防と回復に向けてのスキル・トレーニング、接し方のスキル、快復サポートの実習を中心に進めます。
このセミナーは、これまで各地の心理、看護、福祉、医療、教育関連の団体研修で続けてきたもので、現職のカウンセラーの方をはじめ、すべての方のためのものです。事前の知識やトレーニング、経験の有無を問いません。心理学に関心がある方はもちろん、各分野におけるファシリテーター、リーダー、マネージャーの方々、ご家族やご友人のサポートに取り組まれようとされる方々のご参加をお待ちします。


PTSD、ストレスによる心身の不調、同時に落ち込みやいらいら、怒り、悲しみ、不安、喪失感、集中難、ゆううつ、慢性的な疲労感、不眠、悪夢、発汗、動悸、消化不良などを改善し、安全感・安心感・安定感を取り戻す方法のトレーニングを行います。


項目
・PTSDについて(心理面/生理面/脳の状態)
・トラウマ・サポート 対応の基本
・疑似体験とサポートの前提ポイント
・接し方
・サポートのガイドラインとしてはいけないこと
・サポートのスキルと姿勢
・具体的な複数のトレーニング
・怒り・悲しみ・うつ状態のリリース


スキル
・ ストレス・ケア
・ストレス・セルフケア
・トラウマ・ソリューション
・フラッシュバック・リダクション
・ うつ状態・落ち込み、いらいら、焦燥感、不安、心配、恐怖感、
悲しみ、自責の念、緊張など広範囲にわたる包括的なサポート


技法 ( 以下の技法を統合化 )
・エリクソニアン・セラピー
・ゲシュタルト・セラピー
・行動療法
・マインドフルネス・トレーニング
・ヒプノセラピー
・フォーカシング
・短期療法
・NLP
・POP


PTSD、C-PTSD PTS ASDは、ストレス反応の強烈なもので、本来健康であった方が被った苦痛から回復へと向かう心身反応です。


頑張るのは一人ではない、一緒にやりましょう。


■開催要綱

【日時 / 会場 / 参加費】

クラス1. 6月25日(土)~6月26日(日)
11時~18時 (途中1時間ほどの休憩を取ります)
麻布十番ソフィア
最寄駅:麻布十番
¥40,000
早期お申込み:¥36,000 (5月26日まで)

クラス2. 7月3日(日)
10時~15時30分
南麻布 CS カウンセリング 東京
最寄駅:広尾
¥10,000 (トレーニング・フォローアップCDを含む)

※ クラス2は、クラス1に参加された方、定期講座を終了された方、
心理・保健・医療・福祉関係の対人支援業務従事者)、
教職員、スクールカウンセラー、保育職員の方を対象としています。
(該当外の方はお問い合わせください。)
※ クラス2では、二次受傷についての理解とセルフ・ケアについて、
共感覚のトレーニング、危険な状態の見分け方、サポートすること、
サポーターが安定していること、エンパワーメントの姿勢を身に着けます。


【講師】
いとうしんすけ


【お願い】

・軽く体を動かしますので、動ける靴と服装でお越しください
・バス・タオルをご持参ください
・筆記用具をご持参ください。
・当日は開始5分前にはご着席の上お待ちください。


【参加お申込み方法】
メール、info@csc-co.jp または、フォームにて
http://www.csc-co.jp/inquiry/index.html
郵便番号・住所・氏名・電話/FAX番号・メールアドレス、
およびセミナー名(参加日)を明記の上、お申し込み下さい。

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■ PTSDの基本的な症状

不眠、悪夢
過覚醒、フラッシュバック
フラッシュバルブ記憶
感情麻痺
抑うつ、回避
恐怖条件付け
社会性の喪失


■ PTSD トラウマ体験と反応

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、通常体験の範囲をはるかに超えた出来事(トラウマ体験)で生じます。トラウマ体験とは、生命、身の安全や生理的、心理的に重大な脅迫による著しい苦痛となる体験のことです。


● 心理的反応
心理的には、「侵入/再体験」と「回避/無感覚」が交互に生じます。甚大なストレスを受けると、脳は自分を守るために怒りや悲しみの感情の処理を遮断することがあります。また、ご自身の感覚・感情 (喜びや楽しみ)の可能性が感じられなくなることが生じます。「回避/無感覚」そして、回復の準備が整ってくると「侵入/再体験」が生じていきます。


「侵入/再体験」:いろいろなことが今起こっていことのように思いだされてくる状態
トラウマ体験に関連した事柄を思い出す苦痛な夢を見る
孤立したという感覚、気持ち


「回避/無感覚」:感じなくなる状態
その場面を思い出すことが出来ない
そのことに触れない、話したくない
記憶から消そうとする
興味、好奇心の減退
感情の幅の縮小
将来、未来の縮小感


● 生理的反応
心理的反応と共に生理的反応が起こります。心理面だけでなく身体(生理)へのアプローチが必要です。

敏感になります 覚醒状態
涙が出やすくなります
感情が高まりやすくなります
寝ない、過剰な活動などが起きます
不眠 眠りたいのに眠れない状態が起きます 解離
怒りっぽくなります 激怒
集中が低下します
過剰な警戒心がでます
過剰に驚く反応がでます
強い発汗が出ます


全く話せない場合もあります。心理ワークには、お話いただかなくても、回復をサポートする手法・技法があります。苦しんだ末にあらゆることを考えて、例えば、話すことで事態が更に複雑になる、周囲を悲しませたくないと思ったり、やっとの想いで話しても、周囲の対応が不適切であれば、更にダメージは大きく複雑になります。また、現実を認めることができない意識・無意識の働きもあります。苦しみながらも「理由」を探して、その結果「自分が悪い」という結論に達することが、ほとんどです。訴える前に強烈な苦しみと自責があることを理解した上で対応することが必須です。

2011年5月5日木曜日

PTSDと催眠

臨床心理学 Vol.8 No.5 (8) 特集・催眠と臨床応用  金剛出版
 
特集ページで「PTSDと催眠」について書かれています。

その他の特集 催眠と臨床応用
催眠と臨床適用:鶴 光代
心理学における催眠の位置づけ:成瀬悟策
エリクソンの催眠に関するひとつの推理:中島 央
催眠とブリーフセラピー:宮田敬一
人格障害への臨床催眠法:松木 繁
催眠療法と自律神経・免疫機能:飯森洋史

2011年4月27日水曜日

OCR #48 今、何が起きているのか

ここ数日の間、TVニュースやいくつかの記事を見たり読んでいて、
国を動かす役割の人たちの多くなのか、一部なのかが、
「今何が起きているのか」がわかっていないのだと思いました。


月に一回、第三土曜日に開催している
オープンカウンセリングルームですが、

今回は、「今、何が起きているのか。=
PTSDについての心身両面の理解 (2)と Q&A = 」として開催いたします。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cands/openc.html


これからの長丁場を乗り越えていくためにも
何が起きてきたのか、そして、今何が起き続けているのか、
そして、どうしていくのがよいのかについて、

皆さんと共に考えていきたいと思います。

9月に予定していました[トラウマ・ストレス・サポート]
トレーニング・セミナーを6月に開催いたします。

6月25日-26日 7月3日

セミナー概要を近日中にUPいたします。

2011年4月24日日曜日

PTSD トラウマ・ストレス・リダクション

先日の #47 OCRでご案内したのですが、
PTSD 「トラウマ・ストレス・リダクション」のトレーニングを準備中です。


ここ10年程、各地の心理関係、福祉関連の団体主催で講師としておこなってきたトレーニング・プログラムですが、今回は自主開催しようと思います。


今のところ、第一候補6・25-6.26 と 7.3 の三日間でと考えています。
2日間を必須として、3日目は練習会としようと思います。

お誘いあわせの上、是非ご参加ください。

決定次第、改めてご案内申し上げます。

2011年4月11日月曜日

# 47 OCR = PTSD = お知らせ






# 47 OCR
 オープンカウンセリングルーム のお知らせです。

開催日時 20110416(1730 - 19:30 (開場:17:15

開催場所 東京都(港区 南麻布 CS カウンセリング 東京)


今回は、PTSDについての心身両面の理解と
シンプルで効果的なサポートをお伝えします。

お申込みは以下にお願いいたします。

http://mixi.jp/view_event.pl?id=61483259&comm_id=1218090

http://www.csc-co.jp/inquiry/index.html

会場:CS カウンセリング 東京

http://www.csc-co.jp/company/index.html
参加費:¥2,000 ( 当日ご持参下さい)

定員:12:


 被災された方、被災地で救援や支援に当たっている方、今後の被災者支援を考えていらっしゃる方も、皆一様に一刻も早い回復が進むことを切に願っていることと思います。


 現在続いている損失と苦悩はさらに続いていきますが、その中にあっても、皆が危機を乗り超える術を知っていることを忘れてはいけないと思います。将来、人は落ち着きを取り戻し、計画を立てて、助け合いながら復興へと活動していくことができると思います。そして、今何が起っているのかを理解しながら、この危機を乗り越えていく力を深く信じています。


 今はひどい混乱の只中ですが、すぐにできることは何か、すぐにはできないことは何かを考え明確にすることが大切だと思います。


 そして、個人でできること、集団でできること、困難と持っているスキルと才能を信じ、理解し合い、それらを活用していく。そして、そうしたパワーが目に見えて役立つ日がくると思います。
 
 

 皆が必要としていることについて、多くの方と同じ考え、同じ気持ちを携えて、同じ想いで願っています。なんでも遠慮なくご相談ください。いつでもご連絡ください。

http://www.csc-co.jp/index.html

info@csc-co.jp

2011年3月22日火曜日

「センタリング」身体・感情・精神 1

ご自身の中心、「センタリング」、ご自身が求めている何か、焦点を感じ観る方法です。すべて(仕事や悩みや症状などなど、夢や希望などなど)は、あなたの一部分だと感じてくるかもしれません。そして、次第にこれまで気づかなかった感覚で内面/外部に新たな発見があるかもしれません。


(1)身体的なセンタリング

足を肩幅ほどに、軽く目を閉じて立ちます。(椅子に座って行う場合は、足の裏を床にしっかりと少し押し付けるように座ります。)

3回ほどゆっくりと呼吸を感じます。

身体の前側、お腹や胸を感じます。
体の後ろ側、背中やお尻を感じます。
そして、前側と後ろ側の真ん中、センターを感じます。

体の左側半分を感じます。
体の右側半分を感じます。
そして、左右の真ん中、センターを感じます。

足の裏、下方向への力を感じます。
頭の上、上方向への力を感じます。
そして、下方向と上方向の力が交わる真ん中、センターを感じます。

ご自身の真ん中、センターを感じ、ゆっくりとした呼吸を感じます。
吸うときにお腹が膨らむようにゆっくりと呼吸します。

呼吸に意識を傾けながら、ご自身の真ん中、センターを感じながら、
ストレスとか、フラストレーションや不安や恐怖があると思いますが、
感じながらでもOKです。

失敗したことや難しいことや、それもOKです。

すべてはあなたの人生の一部分です。
上手くできても、できなくても、
ごく一部分のことです。


そして、吐き出す息とともに、
ストレスや不安、フラストレーションやプレッシャーを吐き出していきます。
いろいろなセンターの感情を、いろいろです、吐き出していきます。


他の人に向けて吐き出してもKOです。
持っていなくてよい感情、嫌な気持ちを吐く息とともに吐き出していきます。

ご自身だけがきれいに、そして、楽になっていく、
そうイメージしながら、息を吐いていきます。

血液が心臓から手首に、足元に、全身に循環していくのを感じます。
血液の温度を手首に感じます。

そして、10回ほど、ゆっくりと息を吸い、息を吐き出していきます。
吐く息とともに、あなただけがきれいに、楽になっていきます。

生活の悩みや仕事の悩み、身体の悩み、精神的なこと、
人間関係、家族のことや経済的な不安、すべてのストレス、
フラストレーション、プレッシャー、すべてを吐き出していきます。

誰かにうつすように吐き出してみるのもOKです。
あなただけは、きれいに、楽になって下さい。


ゆっくりと目を開けて、そして、周りを見ながら、
これまで気づかなかったものを探してみます。

見慣れていたはずの部屋の中で、これまで、
見ていなかったものや目に留まっていなかったものを
見つけてみます。

今感じている、この感覚を味わってみます。


次回は、五感感覚を広げる、或いはシャットするワークと
今回のワークの解説を書きます。


今回のワークでの感覚や意味などをお知らせください。

2011年3月19日土曜日

#46 オープンカウンセリングルーム 資料

#46OCR(サイコロジカル・ファーストエイド)の資料は以下の通りです。

【資料1】

『サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き 第2版』(88ページ)
http://www.j-hits.org/psychological/pdf/pfa_complete.pdf
被災地に赴き心理援助活動を行なう人のガイド。

震災後に起こる心身の反応と変化、リラクセーションのヒント、乳幼児・就学前の子ども・小学生・思春期の子どもを持つ親、災害にあった大人たちへの助言。個別の反応・行動、対応の仕方、具体例。

●『災害時地域精神保健医療活動ガイドライン』(32ページ)

http://www.ncnp.go.jp/nimh/pdf/saigai_guideline.pdf

災害地で援助を行なうプロフェッショナルのためのガイド。


●『災害医療アクションカード』

http://www.naika.or.jp/info/info_pdf/06_c_mental.pdf

http://www.naika.or.jp/info/info_pdf/06_mental.pdf


●『もしものときに・・・ 子どものこころのケアのために』(16ページ)

http://jpa.umin.jp/download/kokoro/PTSD.pdf

幼年期、小学生、中・高校生別に分けた理解と対処の仕方。
子どもに見られる反応と、大人に出来る支援の仕方。
大人のセルフケア、専門家の援助が必要な場合の判断の仕方。
その他。

●『トラウマの理解と心のケア』(2ページ)

http://kokoro-osaka.jp/info/crisis/ptsd.pdf

PTSD、トラウマ反応、回復、周囲の人への助言。
その他。

●『子どものトラウマと心のケア』(2ページ)

http://kokoro-osaka.jp/info/crisis/ctrauma.pdf

PTSD、子どものトラウマ反応と各年齢によるあらわれ方、対処の仕方。
その他。

●『災害時の「こころのケア」の手引き』(20ページ)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/chusou/video/leaf/files/saigai.pdf
被災地における支援者用の情報のまとめ。
被災された方向けに、大人、子ども、高齢者別のストレス反応症状、対処の仕方。
支援者自身のストレス反応とその対処の説明。

●『こころの健康通信<臨時号>』(1ページ)

http://kobaken-shizuoka.cocolog-nifty.com/blog/files/kokoro.pdf
ストレス反応のまとめ、リラックスの仕方。リラックス法の図解。

日本心理学会東北関東大震災関連ページ


【資料2】

ユニバーサル反応について
トラウマとなる出来事の体験後に起こることの多い反応について。

1)恐怖と不安、緊張

危険な目に逢っているときには、自然に不安になります。トラウマとなった出来事が終わった後にも、長い間不安が続く人も大勢います。不安が長く続くのは、ご自身を取り巻く世界についての見方が変わり、安全についての感じ方が変わり、悲観的になっている場合に起こります。トラウマとなった出来事・体験を想い出すと、恐怖が込み上げてきたり、不安な気持ちになると思います。また、時には何の前触れもなく起きてくる場合もあります。不安を引き起こすきっかけや手掛かりとなるものには、場所・時間・特定の匂いや物音、トラウマを想い出させるような特定の状況などがあります。

どのような時にご自身が不安になるのかについて、関心・注意を払ってみると、不安になるきっかけや手掛かりを発見することも出来ます。すると、前触れなく起こる不安と思われていたものが、実は、トラウマを想い出させるきっかけや手掛かりによって引き起こされていることが実感されること、発見できることがあります。

a)トラウマの記憶がいつまでも再体験される。
b)気持が張り詰めていて、容易に驚く、動揺する。


2)再体験
トラウマとなった出来事・体験について考えたくないのに考えてしまう、そして、それを振り払う事ができなかったり、出来事がもう一度起こっているかのようなフラッシュバックを体験したり、悪夢を見るなど、日常的な体験とは相当に異なるショッキングなものを整理することが出来ない為に、その整理をしようとするかのように、心は自動的に記憶を繰り返し呼び起こし続けます。フラッシュバックなど、自動的侵入的に生じるので、ご自身の感じ方、考え、体験を自分の力で制御できないと思われる方もいます。フラッシュバックは、何らかのきっかけにより生じる事もありますが、多くの場合、脈絡なく突然に生じます。また、トラウマの再体験がフラッシュバックや悪夢ではなく、強い感情やものの見方として現れる事もあり、自分を苦しめる考えや感じが続く事があります。


3)集中力の低下
集中して本が読めない、会話についていけない、思い出せない、物忘れ、周囲の状況に注意が向かないなどが起きると、動揺したり、自身の気持ちが制御できないなどの心配が生じます。集中難は、トラウマの記憶や感情が意識に侵入して起きる場合もあります。また、覚醒亢進というPTSDの反応・症状に一部から生じることもあります。


4)過覚醒
びくびくする、そわそわする、震えたり、驚きやすくなる、集中できなくなる、眠れなくなるなど、覚醒が高まった状態や焦燥感が起こります。覚醒が続き、特に眠りが浅い時には、我慢が出来なくなる、イライラすることもあります。

覚醒反応は、危険から身を守る為の「戦うか逃げるかの反応」により生じています。アドレナリンが分泌され、必要な多くのエネルギーが生み出され、常に身体は警戒状態(発汗、動機など)として、攻撃に反応できるように準備をします。

覚醒状態の高まりは、本当に危険な状態の時は役立ちますが、実際に危険がなくなった状況においても、長い間、警戒状態と不快が続くという問題があります。そして、危険に対してのもう一つの反応が、フリーズ(凍りつき)、この反応はトラウマ体験の最中に起こる事もあります。


5)回避
トラウマによる苦痛を何とかしようとする際に、通常行われる方法が回避です。その場所に行くことを避けるなど、その出来事を想い出す状況を避ける。或いは、夜に被害を受けた方が夕方になると外出が出来ないなど、直接には関係のない状況を避けることもあります。また、不快な気持を減らそうとして、辛いことを感じないように、考えないようにする、気持を抱かないようにしたり、或いは、認めないようにすることもあります。

この方法を繰り返した場合、感情麻痺が起こる事があり、恐怖感の他、心地良さや愛情を感じなくなる、人々から離れている感じや自分が切り離されている感覚、周囲のものが遠くに感じられることがあります。更に心理的ブロックにより、トラウマとなった出来事について想い出せない事や、記憶の一部が抜ける事(断片化)があります。記憶障害が起きることもあります。


6)怒り・苛立ち
多くの方は、怒りっぽくなった、攻撃的になった、イライラしていると感じます。温和で怒りを感じる事に慣れていない人は、こうしたご自身の変化をどうしたらよいか分からなくなったり、怖いと感じることがあります。大切に思う人に怒りや苛立ちを感じる事が理解できず、混乱することがあります。イライラが続くことに腹が立つことも起こります。また、世の中に対しての不当性、不公平感を強く感じて、怒りが生じることがあります。そして、多くの人が自らに怒りを向けています。自らに向けられた怒りの感情は、自責感、罪悪感、無力感、抑うつへと向かいます。


7)自責・恥ずかしさ
ご自身を責めたり、自分を恥ずかしいと思うことが多くなります。やったことや、やらなかったことについて、ご自身の落ち度だと感じられる方が少なくありません。被害を受けた自分が悪いと考える人もいます。

生き延びる為に、普段はしない行動をした自分を恥ずかしいと想う事があります。時には、周囲の人や友人、家族や知人から非難、責められることもあります。罪悪感や恥ずかしさの為に、誰かと話をしたり、何かをすることを回避することがあります。ご自身を責めるのは、起こったことに対して責任を持とうとされているからだと思われます。そのことによって、ご自身をしっかりとコントロールしている感覚が生じることもありますが、一方で、無力感、落ち込みにつながる事があります。


8)悲しみ・落ち込み
反応として、多くの場合、悲嘆や落ち込みが起こります。悲しみ、絶望、諦観(仕方がないとあきらめ)、泣くことも多くなります。希望を持てないと感じたり、これまでの楽しみ(友人との語らい・趣味・遊び)や仕事、人への関心をなくされることもあります。将来がどうでもよくなったり、人生の価値がないと思われることもあります。何をしてもつまらなく感じるかもしれません。

自傷や自殺を考えることもあります。トラウマによって、世界観やご自身を見る見方が大きく変わった為に、失われたものについての悲しみ・嘆きは、ごく自然に起こる反応です。


9)自己イメージ・世界観の変化
トラウマを受けた後、自分のイメージや周囲の世界の見方は、しばしば、ネガティブに変化します。多くの人が、自分が駄目な人だと思ったり、「自分が悪いので悪いことが起こった。」「自分が何とか出来ればよかったのにできなかった。」と考える事が多く、また、他人を否定的に見るなど、誰も信じられなくなることもあります。自分の感情も身体も、自分の命も自分では制御できないという想いを強烈に感じたかもしれません。「もうだめだ。」と感じる事もあります。これまで世界は安全だと思われていた人も、突然、世界は非常に危険だと想うようになり、これまでひどい経験をしてきた人は、世界はやはり危険で、人は信用できないと確信することもあります。すると、人への緊張、不信感など、打ち解けた付き合いが難しくなります。


10)性的関係
性的な関係においても影響がでます。性的な気持ちになれない、無関心や恐怖感など、性的な関係が持ち難くなることがあります。感情的な親密な関係、性的な親密な関係になると、自分が無防備な感じが甦る、不快になる事があります。フラッシュバックが起きる、強いストレスを感じる事もあります。また、抑うつ状態からの影響による場合もあります。


11)アルコール・薬物
トラウマ体験の後に、アルコールやカフェイン、タバコ、シンナー、その他の薬物など、物質(substance:精神に作用する化学物質)の摂取量が増えることがあります。その事が、回復を遅らせる要因となる場合(逆効果:不安が高まる)、また、増加自体が問題を生じさせることがあります。


上記の反応は相互に関連して強化される事があります。