2011年5月18日水曜日

PTSD トラウマ・ストレス・リダクション

PTSD 「トラウマ・ストレス・リダクション」サポート・トレーニング
2Days (クラス1) + 1(クラス2)

= 今何が起きているか=


■セミナーの内容

更に深化したトラウマ・ストレス・リダクションとフラッシュバックを脱するためのサポートを身につけます。


PTSD、フラッシュバック、憂鬱、不安、恐怖など、トラウマ体験と体験から起きるストレス反応を短期間に軽減、解消するサポートとセルフ・ケアができるようになるセミナーを開催します。


トラウマ(心の傷つき)とPTSDへの理解、今起きている心理的・生理的な状態を理解し、予防と回復に向けてのスキル・トレーニング、接し方のスキル、快復サポートの実習を中心に進めます。
このセミナーは、これまで各地の心理、看護、福祉、医療、教育関連の団体研修で続けてきたもので、現職のカウンセラーの方をはじめ、すべての方のためのものです。事前の知識やトレーニング、経験の有無を問いません。心理学に関心がある方はもちろん、各分野におけるファシリテーター、リーダー、マネージャーの方々、ご家族やご友人のサポートに取り組まれようとされる方々のご参加をお待ちします。


PTSD、ストレスによる心身の不調、同時に落ち込みやいらいら、怒り、悲しみ、不安、喪失感、集中難、ゆううつ、慢性的な疲労感、不眠、悪夢、発汗、動悸、消化不良などを改善し、安全感・安心感・安定感を取り戻す方法のトレーニングを行います。


項目
・PTSDについて(心理面/生理面/脳の状態)
・トラウマ・サポート 対応の基本
・疑似体験とサポートの前提ポイント
・接し方
・サポートのガイドラインとしてはいけないこと
・サポートのスキルと姿勢
・具体的な複数のトレーニング
・怒り・悲しみ・うつ状態のリリース


スキル
・ ストレス・ケア
・ストレス・セルフケア
・トラウマ・ソリューション
・フラッシュバック・リダクション
・ うつ状態・落ち込み、いらいら、焦燥感、不安、心配、恐怖感、
悲しみ、自責の念、緊張など広範囲にわたる包括的なサポート


技法 ( 以下の技法を統合化 )
・エリクソニアン・セラピー
・ゲシュタルト・セラピー
・行動療法
・マインドフルネス・トレーニング
・ヒプノセラピー
・フォーカシング
・短期療法
・NLP
・POP


PTSD、C-PTSD PTS ASDは、ストレス反応の強烈なもので、本来健康であった方が被った苦痛から回復へと向かう心身反応です。


頑張るのは一人ではない、一緒にやりましょう。


■開催要綱

【日時 / 会場 / 参加費】

クラス1. 6月25日(土)~6月26日(日)
11時~18時 (途中1時間ほどの休憩を取ります)
麻布十番ソフィア
最寄駅:麻布十番
¥40,000
早期お申込み:¥36,000 (5月26日まで)

クラス2. 7月3日(日)
10時~15時30分
南麻布 CS カウンセリング 東京
最寄駅:広尾
¥10,000 (トレーニング・フォローアップCDを含む)

※ クラス2は、クラス1に参加された方、定期講座を終了された方、
心理・保健・医療・福祉関係の対人支援業務従事者)、
教職員、スクールカウンセラー、保育職員の方を対象としています。
(該当外の方はお問い合わせください。)
※ クラス2では、二次受傷についての理解とセルフ・ケアについて、
共感覚のトレーニング、危険な状態の見分け方、サポートすること、
サポーターが安定していること、エンパワーメントの姿勢を身に着けます。


【講師】
いとうしんすけ


【お願い】

・軽く体を動かしますので、動ける靴と服装でお越しください
・バス・タオルをご持参ください
・筆記用具をご持参ください。
・当日は開始5分前にはご着席の上お待ちください。


【参加お申込み方法】
メール、info@csc-co.jp または、フォームにて
http://www.csc-co.jp/inquiry/index.html
郵便番号・住所・氏名・電話/FAX番号・メールアドレス、
およびセミナー名(参加日)を明記の上、お申し込み下さい。

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■ PTSDの基本的な症状

不眠、悪夢
過覚醒、フラッシュバック
フラッシュバルブ記憶
感情麻痺
抑うつ、回避
恐怖条件付け
社会性の喪失


■ PTSD トラウマ体験と反応

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、通常体験の範囲をはるかに超えた出来事(トラウマ体験)で生じます。トラウマ体験とは、生命、身の安全や生理的、心理的に重大な脅迫による著しい苦痛となる体験のことです。


● 心理的反応
心理的には、「侵入/再体験」と「回避/無感覚」が交互に生じます。甚大なストレスを受けると、脳は自分を守るために怒りや悲しみの感情の処理を遮断することがあります。また、ご自身の感覚・感情 (喜びや楽しみ)の可能性が感じられなくなることが生じます。「回避/無感覚」そして、回復の準備が整ってくると「侵入/再体験」が生じていきます。


「侵入/再体験」:いろいろなことが今起こっていことのように思いだされてくる状態
トラウマ体験に関連した事柄を思い出す苦痛な夢を見る
孤立したという感覚、気持ち


「回避/無感覚」:感じなくなる状態
その場面を思い出すことが出来ない
そのことに触れない、話したくない
記憶から消そうとする
興味、好奇心の減退
感情の幅の縮小
将来、未来の縮小感


● 生理的反応
心理的反応と共に生理的反応が起こります。心理面だけでなく身体(生理)へのアプローチが必要です。

敏感になります 覚醒状態
涙が出やすくなります
感情が高まりやすくなります
寝ない、過剰な活動などが起きます
不眠 眠りたいのに眠れない状態が起きます 解離
怒りっぽくなります 激怒
集中が低下します
過剰な警戒心がでます
過剰に驚く反応がでます
強い発汗が出ます


全く話せない場合もあります。心理ワークには、お話いただかなくても、回復をサポートする手法・技法があります。苦しんだ末にあらゆることを考えて、例えば、話すことで事態が更に複雑になる、周囲を悲しませたくないと思ったり、やっとの想いで話しても、周囲の対応が不適切であれば、更にダメージは大きく複雑になります。また、現実を認めることができない意識・無意識の働きもあります。苦しみながらも「理由」を探して、その結果「自分が悪い」という結論に達することが、ほとんどです。訴える前に強烈な苦しみと自責があることを理解した上で対応することが必須です。

2011年5月5日木曜日

PTSDと催眠

臨床心理学 Vol.8 No.5 (8) 特集・催眠と臨床応用  金剛出版
 
特集ページで「PTSDと催眠」について書かれています。

その他の特集 催眠と臨床応用
催眠と臨床適用:鶴 光代
心理学における催眠の位置づけ:成瀬悟策
エリクソンの催眠に関するひとつの推理:中島 央
催眠とブリーフセラピー:宮田敬一
人格障害への臨床催眠法:松木 繁
催眠療法と自律神経・免疫機能:飯森洋史