2011年11月19日土曜日

# 51 OCR 振り返り

# 51 オープンカウンセリングルーム(2011.10.29)

少し振り返って見てみました。

当日参加の皆様、ありがとうございました。
というか、今回のOCRは、おつかれさまでした。
という感じだったかもしれません。


みなさんのそれぞれいろいろな様子や反応がありました。
いろいろなご質問など、興味深い会となりました。


以下、当日のやり取りの最中に、私が思っていたことを書いてみます。


何か勉強すると、その勉強したことに、知らず知らずのうちに、関連させたり、当てはめて考えようとしやすくなることがあります。勉強したこと、知識を一旦脇に置いて、お相手の話や様子を見たり聞いたりしてみると良いだろうと思いながら、ご質問にやり取りしていました。

たくさん勉強しているなと思いました。まじめに取り組まれているなと思いました。そして、知識を意識しながらも、お相手に関心を向けてみる。取り組んでみてください。


フォローアップセミナー(グループ・スーパービジョン)やOCRなど、続けていきましょう。
楽しみです。

2011年11月15日火曜日

# 1 フォローアップセミナー

# 1 フォローアップセミナーご連絡


開催日時   2011年11月20日(16:00)

開催場所   CS カウンセリング 東京

フォローアップ・セミナー開催が近づきました。

フォローアップ・セミナーは、CSCT (CS カウンセリング 東京)主催の
定期講座とトラウマ ストレス リダクション セミナーを受講された方を
主に、今後10年程、1-2ケ月毎に無料でおこなっていきます。


受講後のグループスーパービジョンとして、ご利用ください。

2011年10月22日土曜日

# 51 OCR オープンカウンセリングルーム

 

#51 オープン・カウンセリングルームのご案内です。、 
今回は事前のテーマなしで
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cands/csctpjocr.html


2011年10月29日(土) 18:30-20:30
CS カウンセリング 東京
http://www.csc-co.jp/company/index.html

参加費:¥2,000 ( 当日ご持参下さい )
定員:16名

終了後、懇親会を予定しています。

2011年10月13日木曜日

PTSDの治療とテトリス

PTSD 治療 ゲーム「テトリス」が効果的


エミリー・ホームズ博士(オックスフォード大学)は、ゲーム「テトリス」にPTSD治療に効果があると発表しました。

その内容は、外傷後ストレス障害(PTSD)によるフラッシュバック(追体験)を抑制すること、自発的な回復のサポートになることの2点。

研究内容は、60人の被験者を3グループに分け、それぞれに交通事故の衝撃的な映像を見せる。そして、グループ 1 は、テトリスを10分間プレー、グループ 2 は、クイズゲーム、グループ 3 は、何も作業をしない。結果、クイズゲームと何も作業をしなかったグループは、全員がほぼ同じ内容を記憶していたのに対して、テトリスをしたグループは少ない内容しか覚えていなかった。同様に、映像視聴した後の時間を10分から4時間に延長したところ、その違いはさらに顕著に現れたというもの。

「人の記憶は、『認識されるもの(意味)』と『認識されないもの(知覚)』の2つの領域により形成されているが、テトリスはその知覚記憶の形成を抑制する働きをもっているようだ。」(エミリー・ホームズ博士)と説明。

テトリスは、ブロックの形状を確認しながら、次々にブロックをどこに落としたら良いのかを瞬時に判断するゲーム、ゲームに没頭する間、フラッシュバックが起きる記憶(認識されるもの)領域は、テトリスのイメージ(認識されないもの)領域に占領されるのかもしれない。こうした作業効果が、役立つものと見られています。

テトリスをしている時の目の動きから察するに、PTSDの治療法の一つ、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理 )に似ていると思います。

EMDRは、外傷的体験の場面を考えてもらいながら、治療者がご相談者の眼の前で一定速度で動かす指を、眼で追ってもらうというものです。目の運動により脳を刺激して、脳の情報処理プロセスを活性化する意図があります。また、従来の治療方法のようにできごとの詳細を話す必要もなく、治療ストレスの少ない方法でもあります。


「テトリス」をはじめ、「ぷよぷよ」など、実験してみました。安全でなかなか良い方法だと思います。日常的にいつでも自主的に出来る方法とその検証を期待します。PTSDの症状と反応には、「回避」「再侵入」「麻痺」の3つがありますが、回復の中心テーマは、「安全・安心」を支えとしての「自己効力感」「自主性の回復」にあります。

2011年9月20日火曜日

『 グループ・スーパービジョン 』 定例セミナー

『 グループ・スーパービジョン 』 定例セミナー


グループ・スーパービジョンはCSCT (CS カウンセリング 東京) 主催の定期講座 受講の方を主に、カウンセリング、心理臨床の深化と広がり、心理技法の統合的活用。ご自身の個性とリソースを活かした柔軟な工夫、効果的なカウンセリング、心理臨床を続けていく為のコンサルテーション、カンファレンス、実技、Q&Aを重ねていこうと思います。


受講中、受講後のフォローアップとして、ご利用ください。


今後10年程、1-2ケ月毎におこなっていこうと思います。


参加お申込みは、ミクシー「いとうしんすけのこみゅ」にておこなっています。


2011年スケデュール
# 1  2011.11.20 16:00 参加費:無料 場所:CS カウンセリング 東京
http://mixi.jp/view_event.pl?id=65098603&comm_id=1218090

2011年9月19日月曜日

# 1 フォローアップ・セミナー

# 1 フォローアップ・セミナーを開催いたします。


フォローアップ・セミナーは、CSCT (CS カウンセリング 東京)主催の
定期講座とトラウマ ストレス リダクション セミナーを受講された方を
主に、1-2ケ月毎に無料でおこなっていきます。


受講中、受講後のグループスーパービジョンとして、ご利用ください。

今後10年程、続けていきます。

http://mixi.jp/view_event.pl?id=65098603&comment_count=0&comm_id=1218090

2011年9月8日木曜日

# 50 OCR オープンカウンセリングルーム

オープン・カウンセリングルーム、
早いもので今回で50回目となりました。


今回は、前回のテーマ

「セミナーや勉強会の活用のポイント」
「お相手の身になる具体的な方法」
「事実の捉え方」

の振り返りを少しと、
当日のリクエストを皆さんと共に考えたいと思います。

それから、以前のOCRで、パーソナリティー障害と診断されて
いらっしゃる人の中に、パーソナリティーの人は、あまりいない。
ということをお話ししましたが、

そのあたりのことについて、例えば、それでは、その方たちは、何?について
どうすればとかどうしないことが大切といった事例を挙げてお話しようかとも思っています。

http://mixi.jp/view_event.pl?id=64858348&comment_count=2&comm_id=1218090

http://www008.upp.so-net.ne.jp/cands/openc.html


2011年10月1日(土) 18:30-20:30
CS カウンセリング 東京
http://www.csc-co.jp/company/index.html

参加費:¥2,000 ( 当日ご持参下さい )
定員:16名

終了後、懇親会を予定しています。

2011年9月7日水曜日

疾病利得

ここのところ、ホームページのリニューアルで、いろいろと書いているのですが、
ご意見など頂ければともおもいつつ、その断片をここに書いていこうと思います。

実は、2年前からリニューアルしようと思っていて、考えていて、エビデンスは別。
先月、出版のお話をいただいたことから、それと一緒に、書き始めたという次第。


今回は、「疾病利得」

疾病利得は医療モデルだと嫌われることが多いのですが、疾病利得を嫌ったり、なんだか意地悪く捉えるのは間違いです。疾病の目的や目標が一次的疾病利得、疾病になった結果、なんだか得た利得を二次的疾病利得と言っていますが、社会性や健康的な不利益と引き換えにしているわけで、とても切実なわけです。


「具合まで悪くしたわけだから、何か少しは良いこともなければつまんないよね。」くらいの感じで、疾病利得を実生活でできそうなことにしていくのがサポートだと思います。


そうすると、自分の具合とか社会性の不利益を引き換えにすることがなくなるわけです。


心身症とか皮膚疾患など、二次的疾病利得は、ご本人よりはサポートする人が考えて提案すると良いことが多い。免疫関連とか、ストレスが下がって、生活に楽しさや楽しみが増えていくようにしていけると良いです。

2011年9月6日火曜日

PTSD フラッシュバック 効果的な日常的対応

PTSD フラッシュバック時の
日常的でシンプルな対応方法があります。
時間をかけずにすぐにできます。
そして、効果的です。 


1 今の日時を確認する。

2 今いる自分の状況の安全度と危険度を評価する。
3 身体感覚に注意を向けて、どのような感覚を感じているかを言葉にする。
例えば、心拍数、呼吸の変化、めまい、手の汗、足の震え、手の温度、胃の感覚、頭の感覚


4 感じている感情を特定する。例えば「私は怖さを感じている。」

5 フラッシュバックの場面や出来事に名前(題名)を付ける


6 外の感覚に注意を向ける、3つ以上の見えるもの聞こえるもの体に感じるのもを言葉にする。


7安全な環境にいないときは、安全なところを探す。

 

PTSD ストレス反応 フラッシュバックの緊急対応

強い不安や深い悲しみ、人間関係のトラブルなどの傷つきや恐怖感など、「どうしたらよいか」というご連絡をいただくことがあります。大きなトラブルとともに、時にそれ以上に長期にわたる小さな出来事の連続や重なり、漠然ととした不安や不全感が大きな危機感を生むことがあります。こうした状態の時には、以下の方法を行ってください。この方法で、何らかの解決が生まれるということではありませんが、危機感の迫力が小さくなります。


1 裸足になります。
2 体を温めます。
3 仰向けになり、指でおなかを緩めるようにマッサージします。
4 おなかを出来るだけ引っ込めます。(すると、胸が膨らみます。)
5 3と4をしばらく繰り返し、胸とおなかがゆっくりとしたリズムで、交互に動くようにします。
6 ゆっくりとしたリズムで、意識的にゆっくりとした呼吸を繰り返します。

できれば、4カウント吸って、4カウント止めて、8カウントで吐きます。 ご自身の呼吸音を聞きながら、続けてください。)

そして、誰か話を聞いてくれる人がいれば、共有してくれる人に連絡をしてください。
危機に対処する方法として、一人で解決しようとするのは逆効果となることが多いものです。
公共の相談サービスなども利用できるものが少なくありません。



また、日頃から以下の呼吸方法を行うとより効果的です。

A 「呼吸再調整」
軽く目を閉じて、背中をまっすぐにした姿勢で、
呼吸(吸う息、吐く息)を感じながら、
ゆっくりとした呼吸をします。
1回 1~3分程、1日3回程、行って下さい。


B 「カウント呼吸」
ゆっくりとしたリズムで、以下、10回~15回程、呼吸を繰り返します。
4カウント吸って、4カウント止めて、8カウント吐きます。
ご自身の呼吸音を聞きながら、呼吸に意識を傾けながら続けます。
呼吸に意識を傾けることで、使われる筋肉の部位が変わり、ホルモンの分泌が変化します。

2011年7月23日土曜日

雑記 嘘と正解



最近は古今東西のソマティック・サイコロジー(身体心理学)ばかり研究しています。バンデア-コークから遡って、ライヒとか、ブーバー哲学とか、


その間、いろいろ質問されることがあるのですが、正解は、皆さん、ご自身で知っていて、例えば、「カウンセリングを始めるにあたって教えてほしい」 という場合、何か手っ取り早いやり方があって、「誰もが上手くできる方法はないか(意訳)」とおっしゃる方も少なくありません。そうした方法はありません。



そんな時、その人の得意分野の方法について尋ねてみるんです。例えば、歌が抜群によい人の場合、上手く歌うコツを聞くと、すると、「歌は心を込めて毎日コツコツ練習を重ねるしかないですね​」と教えてくれます。これが正解です。正解を知っていらっしゃいます。



「これであなたもカウンセラーになれます!!」とか
「すべてを体系化しました。次はあなたの出番です!」

あれも原発も普通に嘘。


2011年7月20日水曜日

講座 追補 面接の留意点と上達 5

追補ではないのですが、MLで頂いたご質問に関連して、当日のテキスト部分を以下に、



面接には以下3つの側面があります。ケースに応じて、いずれか一つが主となりますが、熟練した面接では、できるだけ3つの側面が満たされるように工夫がされています。

1 陳述を得る。生活史の事実の重要な出来事と受け止め方、周囲の人に対する姿勢。診察者は必要とする情報についての目算、患者の語る流れの中で、それに聴き入る姿勢と舵を持つ。質問をする際は、分かりやすく、慎重に。
 

2 感情状態、振る舞い、行動を量る、その為には、共感的な関わり合い、表情、声のトーン、意見や態度の中に暗に示されていること(人柄、診察者を含めて他者に対しての態度などの所見)に敏感であることが必要。特定の焦点が明確な話題の時にも必要です。また、診察者は自分自身の反応を手掛かりとして有用な情報を得ることができます。このかかわりの総体を眺めることが、人柄と精神状態を知るのに最も重要な情報源となります。このかかわりの総体を観察し、記述します。これが熟達度の目安となります。
 

3 特に初回面接は、サポートという重要な役割があり、知り合い、これから一緒に協力して進めていく基礎が形成されます。不安、不信、敵意を持つ方の場合、初回面接で事実の細部を問うのはひかえめに、辛抱強く共感的に耳を傾けることが特に大切です。押したり急ぐのは禁物です。こうしたケースでは、診察者の質問が自分には関係ないと思ったり、うるさいと感じたりすることが少なくありません。急ぐと全体像の把握が難しくなり、また、今後の関係の基礎を台無しにすることになります。必要な要素は何かを常に心に留めて、その上でニーズに沿って面接を進めます。

2011年7月8日金曜日

PTSD TSR トラウマ ストレス リダクション CLASS 2 補稿

以下、CLASS 2の補稿です。


脅威にさらされた場合、通常の大脳の思考経路、過程を経由しないで、大脳辺縁系の扁桃体が、外部感覚情報をバイパス処理して身体に反応が起きます。


危機的状況では、瞬間学習が自動的に行われるとも言えます。また、無意識なプロセスで行動が起きているということです。


これは意識的行動には限界があるということになります。

2011年7月1日金曜日

PTSD治療(1)

ASD、PTS、PTSD、あるいは、C-PTSDの精神療法を担当することの多いこの頃、想うところがあり、とても大切だと考えているところを書きます。

PTSDの症状ではなく状態像の中核は、無力化 disempowerment と 離団 disconnection。(詳しく書く必要がありますが、)したがって、クライアントのリソースの賦活(有力化:エンパワーメント)が回復のポイントなのですが、時には、その回復のプロセスを減速して、ブレーキをかける配慮も大切です。見聞きする多くのケースで、急ぐセラピストが多いと感じます。また、トラウマ体験の内容を話さなくても回復していくことも多く、ロスチャイルドやソロモンとハイドの分類など、トラウマ体験の構造によって対応は大きく異なります。

カウンセリングやセラピーを受けて、そのことで、 蓋が俄かに開いてしまったり、外傷体験が繰り返されて2次被害となっていたりというケースがあります。


例えば、解決済みのトラウマ体験の場合など、掘り起こすことで後悔の念が強くなるだけのケースや反復性のトラウマ体験を受け不安定な状態での聞き取りなどは、さらなる混乱を引き起こすことが多く、直面化や暴露療法は危険なもととなります。


単回性のトラウマ体験や反復性のケースでも現時点で安定している場合は、過去の体験に取り組むことが回復に資する場合もあります。



トラウマ体験を思い出すことは必須ではありません。



1 カウンセリングの中外のクライアントの安全性の確保

2 互いのより良い関係性(何年かかっても)

3 ブレーキをかける配慮

4 内外のリソースの読みと構築

5 心的な防衛(心の工夫)をリソースとすること。防衛、抵抗を取り除こうとしないこと。

6 トラウマ記憶の仕組みは常に圧力(抑圧)を減じるために働いていることを知っていること。

7 療法・技法をクライアントに合わせること。療法・技法を選択するだけではなく、その技法モデル、理論自体をクライアントに適合してもらえるものに工夫・改良すること。

8 関連する心理学と生理学(HPAhypothalamus-pituitary-adrenal axis)軸など心と身体の典型的な精神症状についての知識(神経学や身体心理学など)を持つこと。(カウンセラーの間違いとクライアントへの無理強いを減らして、必要なアプローチを創造すること。)

9 クライアントを批判・判断しないこと。「抵抗」とか相性とか、「他の人はこれでよかったのに」とかの類。

10 すべての技法や理論を一旦脇に置いて、対話することができること。

2011年5月18日水曜日

PTSD トラウマ・ストレス・リダクション

PTSD 「トラウマ・ストレス・リダクション」サポート・トレーニング
2Days (クラス1) + 1(クラス2)

= 今何が起きているか=


■セミナーの内容

更に深化したトラウマ・ストレス・リダクションとフラッシュバックを脱するためのサポートを身につけます。


PTSD、フラッシュバック、憂鬱、不安、恐怖など、トラウマ体験と体験から起きるストレス反応を短期間に軽減、解消するサポートとセルフ・ケアができるようになるセミナーを開催します。


トラウマ(心の傷つき)とPTSDへの理解、今起きている心理的・生理的な状態を理解し、予防と回復に向けてのスキル・トレーニング、接し方のスキル、快復サポートの実習を中心に進めます。
このセミナーは、これまで各地の心理、看護、福祉、医療、教育関連の団体研修で続けてきたもので、現職のカウンセラーの方をはじめ、すべての方のためのものです。事前の知識やトレーニング、経験の有無を問いません。心理学に関心がある方はもちろん、各分野におけるファシリテーター、リーダー、マネージャーの方々、ご家族やご友人のサポートに取り組まれようとされる方々のご参加をお待ちします。


PTSD、ストレスによる心身の不調、同時に落ち込みやいらいら、怒り、悲しみ、不安、喪失感、集中難、ゆううつ、慢性的な疲労感、不眠、悪夢、発汗、動悸、消化不良などを改善し、安全感・安心感・安定感を取り戻す方法のトレーニングを行います。


項目
・PTSDについて(心理面/生理面/脳の状態)
・トラウマ・サポート 対応の基本
・疑似体験とサポートの前提ポイント
・接し方
・サポートのガイドラインとしてはいけないこと
・サポートのスキルと姿勢
・具体的な複数のトレーニング
・怒り・悲しみ・うつ状態のリリース


スキル
・ ストレス・ケア
・ストレス・セルフケア
・トラウマ・ソリューション
・フラッシュバック・リダクション
・ うつ状態・落ち込み、いらいら、焦燥感、不安、心配、恐怖感、
悲しみ、自責の念、緊張など広範囲にわたる包括的なサポート


技法 ( 以下の技法を統合化 )
・エリクソニアン・セラピー
・ゲシュタルト・セラピー
・行動療法
・マインドフルネス・トレーニング
・ヒプノセラピー
・フォーカシング
・短期療法
・NLP
・POP


PTSD、C-PTSD PTS ASDは、ストレス反応の強烈なもので、本来健康であった方が被った苦痛から回復へと向かう心身反応です。


頑張るのは一人ではない、一緒にやりましょう。


■開催要綱

【日時 / 会場 / 参加費】

クラス1. 6月25日(土)~6月26日(日)
11時~18時 (途中1時間ほどの休憩を取ります)
麻布十番ソフィア
最寄駅:麻布十番
¥40,000
早期お申込み:¥36,000 (5月26日まで)

クラス2. 7月3日(日)
10時~15時30分
南麻布 CS カウンセリング 東京
最寄駅:広尾
¥10,000 (トレーニング・フォローアップCDを含む)

※ クラス2は、クラス1に参加された方、定期講座を終了された方、
心理・保健・医療・福祉関係の対人支援業務従事者)、
教職員、スクールカウンセラー、保育職員の方を対象としています。
(該当外の方はお問い合わせください。)
※ クラス2では、二次受傷についての理解とセルフ・ケアについて、
共感覚のトレーニング、危険な状態の見分け方、サポートすること、
サポーターが安定していること、エンパワーメントの姿勢を身に着けます。


【講師】
いとうしんすけ


【お願い】

・軽く体を動かしますので、動ける靴と服装でお越しください
・バス・タオルをご持参ください
・筆記用具をご持参ください。
・当日は開始5分前にはご着席の上お待ちください。


【参加お申込み方法】
メール、info@csc-co.jp または、フォームにて
http://www.csc-co.jp/inquiry/index.html
郵便番号・住所・氏名・電話/FAX番号・メールアドレス、
およびセミナー名(参加日)を明記の上、お申し込み下さい。

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■ PTSDの基本的な症状

不眠、悪夢
過覚醒、フラッシュバック
フラッシュバルブ記憶
感情麻痺
抑うつ、回避
恐怖条件付け
社会性の喪失


■ PTSD トラウマ体験と反応

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、通常体験の範囲をはるかに超えた出来事(トラウマ体験)で生じます。トラウマ体験とは、生命、身の安全や生理的、心理的に重大な脅迫による著しい苦痛となる体験のことです。


● 心理的反応
心理的には、「侵入/再体験」と「回避/無感覚」が交互に生じます。甚大なストレスを受けると、脳は自分を守るために怒りや悲しみの感情の処理を遮断することがあります。また、ご自身の感覚・感情 (喜びや楽しみ)の可能性が感じられなくなることが生じます。「回避/無感覚」そして、回復の準備が整ってくると「侵入/再体験」が生じていきます。


「侵入/再体験」:いろいろなことが今起こっていことのように思いだされてくる状態
トラウマ体験に関連した事柄を思い出す苦痛な夢を見る
孤立したという感覚、気持ち


「回避/無感覚」:感じなくなる状態
その場面を思い出すことが出来ない
そのことに触れない、話したくない
記憶から消そうとする
興味、好奇心の減退
感情の幅の縮小
将来、未来の縮小感


● 生理的反応
心理的反応と共に生理的反応が起こります。心理面だけでなく身体(生理)へのアプローチが必要です。

敏感になります 覚醒状態
涙が出やすくなります
感情が高まりやすくなります
寝ない、過剰な活動などが起きます
不眠 眠りたいのに眠れない状態が起きます 解離
怒りっぽくなります 激怒
集中が低下します
過剰な警戒心がでます
過剰に驚く反応がでます
強い発汗が出ます


全く話せない場合もあります。心理ワークには、お話いただかなくても、回復をサポートする手法・技法があります。苦しんだ末にあらゆることを考えて、例えば、話すことで事態が更に複雑になる、周囲を悲しませたくないと思ったり、やっとの想いで話しても、周囲の対応が不適切であれば、更にダメージは大きく複雑になります。また、現実を認めることができない意識・無意識の働きもあります。苦しみながらも「理由」を探して、その結果「自分が悪い」という結論に達することが、ほとんどです。訴える前に強烈な苦しみと自責があることを理解した上で対応することが必須です。

2011年5月5日木曜日

PTSDと催眠

臨床心理学 Vol.8 No.5 (8) 特集・催眠と臨床応用  金剛出版
 
特集ページで「PTSDと催眠」について書かれています。

その他の特集 催眠と臨床応用
催眠と臨床適用:鶴 光代
心理学における催眠の位置づけ:成瀬悟策
エリクソンの催眠に関するひとつの推理:中島 央
催眠とブリーフセラピー:宮田敬一
人格障害への臨床催眠法:松木 繁
催眠療法と自律神経・免疫機能:飯森洋史

2011年4月27日水曜日

OCR #48 今、何が起きているのか

ここ数日の間、TVニュースやいくつかの記事を見たり読んでいて、
国を動かす役割の人たちの多くなのか、一部なのかが、
「今何が起きているのか」がわかっていないのだと思いました。


月に一回、第三土曜日に開催している
オープンカウンセリングルームですが、

今回は、「今、何が起きているのか。=
PTSDについての心身両面の理解 (2)と Q&A = 」として開催いたします。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cands/openc.html


これからの長丁場を乗り越えていくためにも
何が起きてきたのか、そして、今何が起き続けているのか、
そして、どうしていくのがよいのかについて、

皆さんと共に考えていきたいと思います。

9月に予定していました[トラウマ・ストレス・サポート]
トレーニング・セミナーを6月に開催いたします。

6月25日-26日 7月3日

セミナー概要を近日中にUPいたします。

2011年4月24日日曜日

PTSD トラウマ・ストレス・リダクション

先日の #47 OCRでご案内したのですが、
PTSD 「トラウマ・ストレス・リダクション」のトレーニングを準備中です。


ここ10年程、各地の心理関係、福祉関連の団体主催で講師としておこなってきたトレーニング・プログラムですが、今回は自主開催しようと思います。


今のところ、第一候補6・25-6.26 と 7.3 の三日間でと考えています。
2日間を必須として、3日目は練習会としようと思います。

お誘いあわせの上、是非ご参加ください。

決定次第、改めてご案内申し上げます。

2011年4月11日月曜日

# 47 OCR = PTSD = お知らせ






# 47 OCR
 オープンカウンセリングルーム のお知らせです。

開催日時 20110416(1730 - 19:30 (開場:17:15

開催場所 東京都(港区 南麻布 CS カウンセリング 東京)


今回は、PTSDについての心身両面の理解と
シンプルで効果的なサポートをお伝えします。

お申込みは以下にお願いいたします。

http://mixi.jp/view_event.pl?id=61483259&comm_id=1218090

http://www.csc-co.jp/inquiry/index.html

会場:CS カウンセリング 東京

http://www.csc-co.jp/company/index.html
参加費:¥2,000 ( 当日ご持参下さい)

定員:12:


 被災された方、被災地で救援や支援に当たっている方、今後の被災者支援を考えていらっしゃる方も、皆一様に一刻も早い回復が進むことを切に願っていることと思います。


 現在続いている損失と苦悩はさらに続いていきますが、その中にあっても、皆が危機を乗り超える術を知っていることを忘れてはいけないと思います。将来、人は落ち着きを取り戻し、計画を立てて、助け合いながら復興へと活動していくことができると思います。そして、今何が起っているのかを理解しながら、この危機を乗り越えていく力を深く信じています。


 今はひどい混乱の只中ですが、すぐにできることは何か、すぐにはできないことは何かを考え明確にすることが大切だと思います。


 そして、個人でできること、集団でできること、困難と持っているスキルと才能を信じ、理解し合い、それらを活用していく。そして、そうしたパワーが目に見えて役立つ日がくると思います。
 
 

 皆が必要としていることについて、多くの方と同じ考え、同じ気持ちを携えて、同じ想いで願っています。なんでも遠慮なくご相談ください。いつでもご連絡ください。

http://www.csc-co.jp/index.html

info@csc-co.jp

2011年3月22日火曜日

「センタリング」身体・感情・精神 1

ご自身の中心、「センタリング」、ご自身が求めている何か、焦点を感じ観る方法です。すべて(仕事や悩みや症状などなど、夢や希望などなど)は、あなたの一部分だと感じてくるかもしれません。そして、次第にこれまで気づかなかった感覚で内面/外部に新たな発見があるかもしれません。


(1)身体的なセンタリング

足を肩幅ほどに、軽く目を閉じて立ちます。(椅子に座って行う場合は、足の裏を床にしっかりと少し押し付けるように座ります。)

3回ほどゆっくりと呼吸を感じます。

身体の前側、お腹や胸を感じます。
体の後ろ側、背中やお尻を感じます。
そして、前側と後ろ側の真ん中、センターを感じます。

体の左側半分を感じます。
体の右側半分を感じます。
そして、左右の真ん中、センターを感じます。

足の裏、下方向への力を感じます。
頭の上、上方向への力を感じます。
そして、下方向と上方向の力が交わる真ん中、センターを感じます。

ご自身の真ん中、センターを感じ、ゆっくりとした呼吸を感じます。
吸うときにお腹が膨らむようにゆっくりと呼吸します。

呼吸に意識を傾けながら、ご自身の真ん中、センターを感じながら、
ストレスとか、フラストレーションや不安や恐怖があると思いますが、
感じながらでもOKです。

失敗したことや難しいことや、それもOKです。

すべてはあなたの人生の一部分です。
上手くできても、できなくても、
ごく一部分のことです。


そして、吐き出す息とともに、
ストレスや不安、フラストレーションやプレッシャーを吐き出していきます。
いろいろなセンターの感情を、いろいろです、吐き出していきます。


他の人に向けて吐き出してもKOです。
持っていなくてよい感情、嫌な気持ちを吐く息とともに吐き出していきます。

ご自身だけがきれいに、そして、楽になっていく、
そうイメージしながら、息を吐いていきます。

血液が心臓から手首に、足元に、全身に循環していくのを感じます。
血液の温度を手首に感じます。

そして、10回ほど、ゆっくりと息を吸い、息を吐き出していきます。
吐く息とともに、あなただけがきれいに、楽になっていきます。

生活の悩みや仕事の悩み、身体の悩み、精神的なこと、
人間関係、家族のことや経済的な不安、すべてのストレス、
フラストレーション、プレッシャー、すべてを吐き出していきます。

誰かにうつすように吐き出してみるのもOKです。
あなただけは、きれいに、楽になって下さい。


ゆっくりと目を開けて、そして、周りを見ながら、
これまで気づかなかったものを探してみます。

見慣れていたはずの部屋の中で、これまで、
見ていなかったものや目に留まっていなかったものを
見つけてみます。

今感じている、この感覚を味わってみます。


次回は、五感感覚を広げる、或いはシャットするワークと
今回のワークの解説を書きます。


今回のワークでの感覚や意味などをお知らせください。

2011年3月19日土曜日

#46 オープンカウンセリングルーム 資料

#46OCR(サイコロジカル・ファーストエイド)の資料は以下の通りです。

【資料1】

『サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き 第2版』(88ページ)
http://www.j-hits.org/psychological/pdf/pfa_complete.pdf
被災地に赴き心理援助活動を行なう人のガイド。

震災後に起こる心身の反応と変化、リラクセーションのヒント、乳幼児・就学前の子ども・小学生・思春期の子どもを持つ親、災害にあった大人たちへの助言。個別の反応・行動、対応の仕方、具体例。

●『災害時地域精神保健医療活動ガイドライン』(32ページ)

http://www.ncnp.go.jp/nimh/pdf/saigai_guideline.pdf

災害地で援助を行なうプロフェッショナルのためのガイド。


●『災害医療アクションカード』

http://www.naika.or.jp/info/info_pdf/06_c_mental.pdf

http://www.naika.or.jp/info/info_pdf/06_mental.pdf


●『もしものときに・・・ 子どものこころのケアのために』(16ページ)

http://jpa.umin.jp/download/kokoro/PTSD.pdf

幼年期、小学生、中・高校生別に分けた理解と対処の仕方。
子どもに見られる反応と、大人に出来る支援の仕方。
大人のセルフケア、専門家の援助が必要な場合の判断の仕方。
その他。

●『トラウマの理解と心のケア』(2ページ)

http://kokoro-osaka.jp/info/crisis/ptsd.pdf

PTSD、トラウマ反応、回復、周囲の人への助言。
その他。

●『子どものトラウマと心のケア』(2ページ)

http://kokoro-osaka.jp/info/crisis/ctrauma.pdf

PTSD、子どものトラウマ反応と各年齢によるあらわれ方、対処の仕方。
その他。

●『災害時の「こころのケア」の手引き』(20ページ)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/chusou/video/leaf/files/saigai.pdf
被災地における支援者用の情報のまとめ。
被災された方向けに、大人、子ども、高齢者別のストレス反応症状、対処の仕方。
支援者自身のストレス反応とその対処の説明。

●『こころの健康通信<臨時号>』(1ページ)

http://kobaken-shizuoka.cocolog-nifty.com/blog/files/kokoro.pdf
ストレス反応のまとめ、リラックスの仕方。リラックス法の図解。

日本心理学会東北関東大震災関連ページ


【資料2】

ユニバーサル反応について
トラウマとなる出来事の体験後に起こることの多い反応について。

1)恐怖と不安、緊張

危険な目に逢っているときには、自然に不安になります。トラウマとなった出来事が終わった後にも、長い間不安が続く人も大勢います。不安が長く続くのは、ご自身を取り巻く世界についての見方が変わり、安全についての感じ方が変わり、悲観的になっている場合に起こります。トラウマとなった出来事・体験を想い出すと、恐怖が込み上げてきたり、不安な気持ちになると思います。また、時には何の前触れもなく起きてくる場合もあります。不安を引き起こすきっかけや手掛かりとなるものには、場所・時間・特定の匂いや物音、トラウマを想い出させるような特定の状況などがあります。

どのような時にご自身が不安になるのかについて、関心・注意を払ってみると、不安になるきっかけや手掛かりを発見することも出来ます。すると、前触れなく起こる不安と思われていたものが、実は、トラウマを想い出させるきっかけや手掛かりによって引き起こされていることが実感されること、発見できることがあります。

a)トラウマの記憶がいつまでも再体験される。
b)気持が張り詰めていて、容易に驚く、動揺する。


2)再体験
トラウマとなった出来事・体験について考えたくないのに考えてしまう、そして、それを振り払う事ができなかったり、出来事がもう一度起こっているかのようなフラッシュバックを体験したり、悪夢を見るなど、日常的な体験とは相当に異なるショッキングなものを整理することが出来ない為に、その整理をしようとするかのように、心は自動的に記憶を繰り返し呼び起こし続けます。フラッシュバックなど、自動的侵入的に生じるので、ご自身の感じ方、考え、体験を自分の力で制御できないと思われる方もいます。フラッシュバックは、何らかのきっかけにより生じる事もありますが、多くの場合、脈絡なく突然に生じます。また、トラウマの再体験がフラッシュバックや悪夢ではなく、強い感情やものの見方として現れる事もあり、自分を苦しめる考えや感じが続く事があります。


3)集中力の低下
集中して本が読めない、会話についていけない、思い出せない、物忘れ、周囲の状況に注意が向かないなどが起きると、動揺したり、自身の気持ちが制御できないなどの心配が生じます。集中難は、トラウマの記憶や感情が意識に侵入して起きる場合もあります。また、覚醒亢進というPTSDの反応・症状に一部から生じることもあります。


4)過覚醒
びくびくする、そわそわする、震えたり、驚きやすくなる、集中できなくなる、眠れなくなるなど、覚醒が高まった状態や焦燥感が起こります。覚醒が続き、特に眠りが浅い時には、我慢が出来なくなる、イライラすることもあります。

覚醒反応は、危険から身を守る為の「戦うか逃げるかの反応」により生じています。アドレナリンが分泌され、必要な多くのエネルギーが生み出され、常に身体は警戒状態(発汗、動機など)として、攻撃に反応できるように準備をします。

覚醒状態の高まりは、本当に危険な状態の時は役立ちますが、実際に危険がなくなった状況においても、長い間、警戒状態と不快が続くという問題があります。そして、危険に対してのもう一つの反応が、フリーズ(凍りつき)、この反応はトラウマ体験の最中に起こる事もあります。


5)回避
トラウマによる苦痛を何とかしようとする際に、通常行われる方法が回避です。その場所に行くことを避けるなど、その出来事を想い出す状況を避ける。或いは、夜に被害を受けた方が夕方になると外出が出来ないなど、直接には関係のない状況を避けることもあります。また、不快な気持を減らそうとして、辛いことを感じないように、考えないようにする、気持を抱かないようにしたり、或いは、認めないようにすることもあります。

この方法を繰り返した場合、感情麻痺が起こる事があり、恐怖感の他、心地良さや愛情を感じなくなる、人々から離れている感じや自分が切り離されている感覚、周囲のものが遠くに感じられることがあります。更に心理的ブロックにより、トラウマとなった出来事について想い出せない事や、記憶の一部が抜ける事(断片化)があります。記憶障害が起きることもあります。


6)怒り・苛立ち
多くの方は、怒りっぽくなった、攻撃的になった、イライラしていると感じます。温和で怒りを感じる事に慣れていない人は、こうしたご自身の変化をどうしたらよいか分からなくなったり、怖いと感じることがあります。大切に思う人に怒りや苛立ちを感じる事が理解できず、混乱することがあります。イライラが続くことに腹が立つことも起こります。また、世の中に対しての不当性、不公平感を強く感じて、怒りが生じることがあります。そして、多くの人が自らに怒りを向けています。自らに向けられた怒りの感情は、自責感、罪悪感、無力感、抑うつへと向かいます。


7)自責・恥ずかしさ
ご自身を責めたり、自分を恥ずかしいと思うことが多くなります。やったことや、やらなかったことについて、ご自身の落ち度だと感じられる方が少なくありません。被害を受けた自分が悪いと考える人もいます。

生き延びる為に、普段はしない行動をした自分を恥ずかしいと想う事があります。時には、周囲の人や友人、家族や知人から非難、責められることもあります。罪悪感や恥ずかしさの為に、誰かと話をしたり、何かをすることを回避することがあります。ご自身を責めるのは、起こったことに対して責任を持とうとされているからだと思われます。そのことによって、ご自身をしっかりとコントロールしている感覚が生じることもありますが、一方で、無力感、落ち込みにつながる事があります。


8)悲しみ・落ち込み
反応として、多くの場合、悲嘆や落ち込みが起こります。悲しみ、絶望、諦観(仕方がないとあきらめ)、泣くことも多くなります。希望を持てないと感じたり、これまでの楽しみ(友人との語らい・趣味・遊び)や仕事、人への関心をなくされることもあります。将来がどうでもよくなったり、人生の価値がないと思われることもあります。何をしてもつまらなく感じるかもしれません。

自傷や自殺を考えることもあります。トラウマによって、世界観やご自身を見る見方が大きく変わった為に、失われたものについての悲しみ・嘆きは、ごく自然に起こる反応です。


9)自己イメージ・世界観の変化
トラウマを受けた後、自分のイメージや周囲の世界の見方は、しばしば、ネガティブに変化します。多くの人が、自分が駄目な人だと思ったり、「自分が悪いので悪いことが起こった。」「自分が何とか出来ればよかったのにできなかった。」と考える事が多く、また、他人を否定的に見るなど、誰も信じられなくなることもあります。自分の感情も身体も、自分の命も自分では制御できないという想いを強烈に感じたかもしれません。「もうだめだ。」と感じる事もあります。これまで世界は安全だと思われていた人も、突然、世界は非常に危険だと想うようになり、これまでひどい経験をしてきた人は、世界はやはり危険で、人は信用できないと確信することもあります。すると、人への緊張、不信感など、打ち解けた付き合いが難しくなります。


10)性的関係
性的な関係においても影響がでます。性的な気持ちになれない、無関心や恐怖感など、性的な関係が持ち難くなることがあります。感情的な親密な関係、性的な親密な関係になると、自分が無防備な感じが甦る、不快になる事があります。フラッシュバックが起きる、強いストレスを感じる事もあります。また、抑うつ状態からの影響による場合もあります。


11)アルコール・薬物
トラウマ体験の後に、アルコールやカフェイン、タバコ、シンナー、その他の薬物など、物質(substance:精神に作用する化学物質)の摂取量が増えることがあります。その事が、回復を遅らせる要因となる場合(逆効果:不安が高まる)、また、増加自体が問題を生じさせることがあります。


上記の反応は相互に関連して強化される事があります。



2011年3月15日火曜日

PTSD 「災害医療アクションカード」

 

震災から5日が経過しました。

非常に長い時間が経っているように思います。

一人でも多くの方が助かることを願うばかりです。
こうしたときは、一人一人が塞込まないように
互いにできるだけサポートし合えればと思います。

現在、何もできないとしても、無理になにかしない。
そして、ご自身を責めないことが大切です。


近いうちに大勢の人の力が必要になると思います。

今は、その時に備えての一人一人の準備、
セルフマネジメントが大切です。

ご家族、大切な人と共にご自愛ください。


これからの新たな一歩一歩を

協力しながら乗り越えていければと思います。


今後、被災された方の心理援助をされる方は以下参考となさってください。

 「災害医療アクションカード」

http://www.naika.or.jp/info/info_pdf/06_c_mental.pdf
http://www.naika.or.jp/info/info_pdf/06_mental.pdf

2011年2月27日日曜日

「見立て」

Blogの中で時折、「見立て」という言葉を書いていますが、この「見立て」に関しての捉え方、質問や連想されたことをメールで送ってくれた方々がいました。お便りありがとうございます。


「見立て」というのは、特定の基準(例えばDSMICD)の基づいて測定された分類のような類ではなく、また、「主訴」とも違うものです。


これらも含めた診断と予後の予測と終結時の状態像、サポートの具体的な方法の選択についての専門的な意見のすべてのことを意味しています。したがって、専門家がクライアントに関して行っている判断作業、総体的意見ということになります。


特に精神や心理の臨床では、何かの枠に当てはめて弁別することだけではなく、そこには推理や予測、探索が必要です。これらの作業は練習や経験の積み重ねと関連する幅の広い知識の吸収の繰り返し以外には、良い方法はないように思います。


自身の資質と歴史の中で心身に染み込んだ知恵を総動員して「見立て」は立てられます。そして、自分なりの面接の方法を構成していくこととなります。そして、そうした「見立て」が効果を上げるものと実感しています。「見立て」は極めて重要です。そして、やはり、身に着けていくには、繰り返し、反復練習して体得する以外にはなかなかに難しいものと思います。


そのわけは、以前に書きました、実は、精神、心理の現場での関係性は、非言語コミュニケーションが主となり言語コミュニケーションは従となっているからです。今年も12回、23回、「見立て」に関連する講座、研修或いは検討会を行おうと思います。


つまりは、サポートや治療は「見立て」しだいで大きく左右されると言えますし、「見立て」のないサポートは成立しえないと私は思っています。先ほど、「見立て」と「主訴」は違うものと書きましたが、それは、お相手が問題とする事柄を聴き、それを新たに把握・理解しなおして、「見立て」を立てる必要があるという意味になります。このあたりも講座や研修会などで実例を挙げて検討してみたいと考えています。


前回のblogで「わかる」ということについて書きましたが、分かるだけでは不十分で、分からないところが観えてくる、把握され推理・推測を伴う判断につながっていくことが重要だと考えています。その人の行動や捉え方の背景、経緯やストーリーを捉えてみることが重要ということになります。


初回で把握が難しいことも少なくありません。数回の面接を要することもありますが、こうした「読み」がないと「見立て」を立てることはできない。そして、自分が担当できるケースなのか否かについても吟味することができます。また、出来ない場合は、どのようにリファーしていくか、ある療法を適応しないことを選択する場合、或いは、場合によっては、現時点での心理療法の適応を断念することを選択するケースもあります。

2011年2月22日火曜日

「傾聴と共感」の危険性 2 「わかる」



昨日の続きです。


病態域の水準によりセラピーの方向は異なるものとなります。神経症治療を目指していたフロイトのセラピー、比較的健康な方を対象とするロジャースのカウンセリングなどは、内省によるアン・カバーリング(カバーを外すこと)を目指していますが、統合失調症など精神病域、或いは、深いパーソナリティー障害(傾向)の方とのセラピーでは、カバーリング(カバーすることができるようにする)が不可欠となります。


つまり、対応方向は真逆なものになります。精神病域の水準の方にアン・カバーリングや内省的な方法を進めた場合は、役に立たないばかりでなく、クライアントの妄想が始まる、或いは妄想、幻聴が強化されることも少なくありません。


また、パーソナリティー障害傾向のある方の状態が増悪(何とかご自身を支えていた力が破けて、依存せざるをえない状態や強烈な怒りの爆発など)することも少なからず見受けられます。


こうした危険は、病態域の水準により、「傾聴」や「共感」にもあてはまります。とにかく聴く、そして、共感するというのは万能ではないということです。


やはり、そこには「見立て」が必要となります。「見立て」なく開始される(やみくもな)ものは危険な行為となりかねません。やはり、あらゆる方法、療法やさまざまな流派が主張するところのある種の万能感や教条的な受け取り方から抜けて、目の前のクライアントに目を向け、その方の状態、病態域の水準を見立てること、学ぶことが必要です。


以前、ロジャースの「パーソナリティー変化の必要にして十分な条件」という資料をただ挙げたことがあります。http://csct-peau.blogspot.com/2011/01/44.htmlk かつて心理学者の大きな支持を得て日本にも導入され、そして、今でも多くのカウンセラーに影響を与えているロジャースの「非支持的」「クライアント中心」という考えは、もちろんメリットもありますが、やはり、デメリットもあるということを考慮しておく必要があります。そして、どの領域(対象)に対応してのセットなのかということを念頭おいて捉えるかということも大切です。何事も何かがすべてではなく、また、そこに留まることなく更なる工夫を重ねていきたいと思います。


昨年亡くなられました土居健郎氏は「わかる」ということが、病態域の水準によっては異なって理解(誤解)されると述べられています。なるほどと思います。


「わかられている(統合失調症圏)」 「わかりっこない(躁鬱病圏)」 「わかってほしい(神経症圏)」 「わかられたくない(精神病質圏)」など、このように 「わかる」ということ自体が異なっている場合があります。


カウンセラーは、ロジャースの言葉を借りれば、自身が中立的であればクライエントを理解できると教えられ、そして、理解できると思いがちですが、それはクライエントがカウンセラー自身と同様な物の捉え方や内界の理解をしていることを前提としての事です。クライアントの物事の捉え方や内界での理解の違いを知らないままでは、クライエントの視点でクライアントの捉えている事象や内面を観ることは難しく、危なっかしい思い込みに過ぎない営みが起きているということにもなりかねない場合があります。


たとえば、「わかられている」という恐怖をわかり、「私にはわからないな、・・・・・ 不思議だね。」と「理解」を伝えることが対応となる場合もあります。「見立て」というとある種の偏見やレッテル張りと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、クライアントの視点からその世界を共に捉えようとする、取り組み方の一つの工夫と考えていただけると、そこにサポートを目的としてのメリットが生まれると思います。

「傾聴と共感」の危険性 1

カウンセラーは、「共感」をしたがる人が多い。それは、なぜだろう?


「傾聴と共感」は、カウンセリングの基本と思われている節があります。或いは、ある種万能のように捉えられていると思える節があるとも思えるほどですが、まず第一にカウンセリングや心理療法には様々なものがありますが、一つとして万能なものはありません。


そして、なぜか、「傾聴」や「共感」をしきりにしたがるカウンセラーが多い。そのわけを考えてみると、その一つには、そのように教えている、教えられてきているということが挙げられます。そして、教えられたとおり、学んできたことがすべてと思われているかのように、盲目的に教条的になっている方も見受けられます。


しかし、クライアントの状態を考慮しない方法は、その病態域によっては危険な状態の悪化を招くことが少なくありません。つまり、病態域についての知識と経験の不足は、クライエントを危険な状態へ向かわせてしまうことがあります。これは、「傾聴」すること、「共感」することでも生じます。


深いパーソナリィー障害(傾向)の方や精神病域の方とのケースでは、「傾聴」や「共感」が状態、病理の悪化をまねくことが少なくありません。心理療法やカウンセリング、コーチングやコンサルティングなどには、状態像、病態域についての勉強と知識、経験から、見立てができることが不可欠です。


次回は、前回書きましたロジャースに関してなど、特にその対象領域についてを書きます。

2011年2月8日火曜日

定期講座 B 資料 深層応答法と自己催眠

こんにちは、今回 (2010-2011) の定期講座 B も後半に入りました。

これまで、変性意識(催眠)状態の説明概念と援助概念を学びました。そして、サポート技法のトレーニングを続けてきました。そして、もう一歩、お一人おひとり個々人の個性、特性にそってのサポートを進めていくにあたっての準備を進めます。

そこで、前回分のまとめとデモンストレーションのドキュメントと練習用のスクリプトをお読みください。


前回分のまとめ


(臨床現代)
催眠は意識と無意識が互いに近づいて寄り添って協調している状態です。


深層応答法」は無理な意識化をしないでよいところにあります。従来、多くの心理療法は意識化を重視しますが、意識化しない方がよい場合もあります。


そして、
カウンセリング、心理療法の現場では、援助として意識化されていくこと、と、されないままのどちらが妥当なのかを見定める事は、1つの中々手におえない難しい課題です。その人に聴くのが1番ですが、意識(言葉)レベルは当にならないところがあります。


また、意識化を促すことで、混乱が生じたり、さらなる負担となることもあります。意識化がサポートにつながるのか、意識化されないことがサポートになるのかは、その方の無意識に聴くのが良いと思います。「気づいてよいのか」についても無意識に聴くのが良いと思います。

原因を知りたい方がいます。それは、原因を知ると楽になるという考えがあるのかと思いますが、ただし、原因が分かって楽になるとは限りません。余計に辛くなる場合もあります。また、その意識化された内容が原因かどうかも実のところ分からないところです。

「原因論」(過去)的に意識(言語)的な納得が生まれることもありますが、楽になる要素として受け止めていただけるかというと、経験的には微妙だと思います。かえって辛くなる場合や体調の増悪につながることがあり得ます。

特に「解離」などの場合、苦しい、辛いので気づかなかったり、思い出さなかったり、解離しています。これは無意識の分離機能が働いてくれていて、わざわざ自分の手に負えないものを意識化するのは苦しいものです。つまり、不用意に気づきを促すというのはリスクを伴う所業でもあります。

サポートのテーマを「統合」とすれば、気づいて統合される場合、気づかぬままに統合していく過程もあります。「私の意識でも分かるように教えてくれますか?」の無意識への問いの応答に、「いいえ。」の場合は、意識化しない方がよいというメッセージだと思います。その場合は、そのままに、ご本人も納得されます。


前置きが長くなりましたが、先日の「深層応答法」の一つのドキュメントと自己催眠のスクリプトを以下に。

自己催眠は、ご自身の無意識との付き合いを再学習していく過程です。学習ですので、初めはスムースに進まないことがあっても、次第、自然に学習は進んで行きます。そして、こうした学習記憶は、自己治癒的な過程でもあります。

「催眠」も「治癒」もご自身の中で起こることです。「共感」も同じく、ご自身の中で生まれる「内部共感」が大切です。すると、カウンセラーとの「共感」は「外部共感」ということになるかと思います。その方の「内部共感」にお供していく、或いは、「統合」をサポートしていくのがカウンセラー、セラピストの役割です。

講座の中で練習したことを、ご自宅でも、自己催眠のトレーニングを深めてください。そして、それを踏まえて、お相手の催眠に入ること、その中で、無意識とのコミュニケーションを取っていただくこと。そして、ご本人の無意識のアイデアと知恵(情報)を貰うこと。そして、チューニング(お供)しながら、さらなるサポート(フォロー)をしていく段階へと入りたいと思います。



※ 間合いとトーンに留意して進めてください。



「深層応答法」 ドキュメント(分離法)

何が起こるのかな? という感じ?私の声を聴いているのかもしれないし、そして、椅子の上のご自身の身体を感じています。また、閉じた瞼の眼の前に何かを見ている感じが感じられているのかもしれません。

そして、私もまた椅子に座っている感覚を感じています。そして、私はこの部屋のエアコンの音を聴いています。そして、今しているこの動きは意識でしているのかな、それとも、この動きは無意識にしているのかなと、なんとなく、感じている感じがして・・・・・。

そして、この動きは意識が何割くらい働いているのかな?そして、無意識は何割程なのかなと思ったり、思わなかったり、そうです。すると、そして、ゆっくりと、今、この手が胸の辺りに上がっていくのを感じていく様です。そうです。

そして、その感覚を感じている中に、今ここにある左手は意識の作用が何割くらい関わっているのかな? そして、それに無意識の作用がどの程度協力しているのかな? などと思い浮かべてみたりしながら・・・・・。

すると、吸う息と共に少しずつこの左手が軽さを感じて来るのが予感されて、そして、吸う息と共に、この左手が、ふと気付くと、この左手がふんわりと宙に浮かんでいるのが感じられて、すると、私はまた感じることが出来るようです。

今、手がこのように、この状態に、無意識がどの程度意識を助けているのかな? 或いは、無意識を意識がどの程度支えているのかなと思いながら、何故か少し不思議な感じが私の中に訪れて、そして、吸う息と共に、この左手が、少しずつ、更に、上へ、ふわりと上へ、上がっていく。この予感に心を任せています。

そうです。吸う息と共にこの左手が軽さを受け取り、ふわりふわりと上がっていく。その通り。その通りです。

そして、今、この高さに上がっている左手を感じ、私は、ふと気付くかもしれません。そうだ。何か私は自分の意識と自分の無意識と、どこかでやり取りが出来るかも知れない。

そして、私は試みに呼び掛けてみる事にします。私の無意識、さあ、この左手を吐く息と共に下に降ろさせてくれる? そんな風に、心を込めて呼び掛けてみます。私の無意識よ、吐く息と共に左手を楽に、楽に降ろさせて、すると、左手はやがて下へ、下へ、そうです。そして、やがてふわりと舞降りて、その通り、その通りです。

この感覚を楽しみながら、そして、私は、また、私の無意識とやり取りが出来そうだと思い始めていくようです。

そこで、私は、また、私の無意識に呼び掛けて、もしよかったら、今度は吸う息と共に、この左手を、また、軽く感じさせてくれる? そして、何となく、吸う息と共にこの左手を更に軽く、そして、ふわりと上へ、上げさせてくれる? そうです。

そう 心を込めて呼び掛けると、左手はふわり、また、ふわりと、上へ、上へ、上がっていきます。その通り。その通りです。そして、やがて、私の無意識によって、私の左手はこの辺りに、留まっていきます。そうです。次第に留まっていきます。

ところで、私はふと、こんな事を思い始めることも出来ます。今、この手が上がっているのは、本当は無意識の助けでは無くて、意識で上げているのではないかな? そこで、私は、私の無意識の働きにあえて反して、この左手を更に上へ上げてみようと思ってみます。無意識の力に反して顔の高さまで上げてみようと思い、そう、でもね、何故か私の意識でこの手を更に上へ上げるのはとても辛いと感じられます。

そこで、私は今度は意識の力だけで無理に、この左手を降ろしてみる、そんな風に思ってみます。そして、左手に意識の力で、降ろすんだ、そんな風に思っていてね。

でもね、そうなんです。意識で思えば思うほど、無意識の力は更に強くなって、下に押し下げようとすればする程、無意識の力で、この左手は、そう、決して、下に、この手を降ろさないし、意識で無理に降ろそうとすればする程、無意識の力でこの左手は、押し上げられていくのが分かるかも知れません。

そうです。意識で無理に降ろそうとする程、この左手は上へ、上へ、上へと押し上げれていきます。押し上げられていきます。

そして、今、私は不本意な気持ちを感じて、思えて、そして、私はふと気づくかもしれません。私は、やはり私の無意識に逆らってはいけない。そんな風に、私は、今、違うことをしていたと、そう改めて、そんな風に思うことも出来ます。

そこで、私は私の無意識に謝るとともに、心を込めて、お願いすることも出来ます。私はあなたの智惠に反して、私の意識だけで進めようとしました。そして、それが、とても疲れること、とても私を悩ますことを、今、私は改めて感じています。

私は今からあなたの智惠に反することを止めます。そして、ここで、私はあなたにお願いしたいんです。もしよかったら、この左手を楽に下に降ろさせてくれますか? 私は心をこめて私の無意識に頼みに行きます。

すると、私の無意識の助けがこの手を自然に楽に動かしてくれるのが、今、分かります。そして、私の左手は私と今、仲良くしているのを感じ、私は改めて、私の無意識に感謝の気持ちを伝えることも出来ます。

私の無意識よ、「ありがとう。」 「私に力を貸してくれて、私は今とても嬉しく思います。」その気持ちを感じていると、吐く息が深くなり、吐く息とともに私の意識は、更に深い時の中へ、深い場所の中へ、そして、やがて、私はその時の中へ、場所の中へと赴き、私の意識は無意識に出会い、そして、この深い時の中へ、この場所の中へと、私の意識は無意識と深く深いやりとりが出来ます。

そうです。そして、私は、また、私の無意識にお願いします。私の無意識、今から私はしっかりときちんとやりとりをしたい。そして、あなたの知恵をもらったり、あなたの助けをもらったりしたいのです。私の無意識、よかったら、私と共にあなたも、また、しっかりとやりとりをしてくれますか?

もしよかったら、「いいよ。やりとりしてあげるよ。やりとりするよ。」 あなたがそう思ってくれるなら、私のこの手を、どちらの手でも、手を上へ、一度、上げさせてくれますか?そして、それをあなたからの合図としてもよいですか?


(間)

そうです。私は心を込めて私の無意識にお願いします。そして、私の無意識の合図を心静かに待つことにします。待つことが出来ます。


(間)

そうです。私は私の無意識から心のこもった合図をもらっています。やがて、そして、合図をもらい、楽に、また、降りて行きます。


(間)

その通り。そして、この手が降りると、私は更に深く私の無意識の合図を受け取る事が出来ます。


(間)

そうです。私は私の無意識からの合図をもらっています。合図をもらい楽にまた降りて行きます。


(間)

その通り。その通りです。そして、今、この手が降りた時、私は更に深くあなたとのやりとりを受け取る事が出来ます。その通りです。この通り。

今から、私は私の無意識に安心して頼みに行きます。無意識、今からあなたとやりとりをさせて欲しいのです。そこで、私の呼び掛けや問いかけに、あなたが「いいよ、その通りだよ。」 そうあなたが思う時には、その「はい。」の合図を私の身体のどこかを動かして、「これが合図だよ。」と私に伝えてくれますか? そう呼び掛けてみます。

そして、その後、私の無意識が届けてくれる「はい。」の合図を心静かに待つことが出来ます。


(間)

その通りです。良かったら、「はい。」の合図を私に下さい。ありがとう。

私はあなたの「はい。」の合図を頂きました。

それでは、今度は、私の呼び掛けや問い掛けに「ちがうよ。そうじゃないよ。反対だよ。」とあなたが思う時、その「いいえ。」の合図を私の身体のどこかを動かして私にくれますか? 私は心静かに待ちます。

(間)

ありがとう。今、あなたは私に「いいえ。」の合図をくれました。

もう一度確認させて下さい。「はい。」の合図を、また、私に教えてくれますか?

(間)

ありがとう。「いいえ。」の合図を、また、教えてくれますか?

(間)

ありがとう。それでは、教えて下さい。今から私はあなたとやり取をしてもいいですか?

(間)

ありがとう。それでは、私はあなたにお尋ねします。私は普段どうしても私の意識だけで生きている様な気がすることが多いんです。そして、無意識のあなたの大切な関わりを意識しないでいること多いのです。そこで聴きたいのです。私の無意識よ、あなたは私の気づかないところで、いつでも沢山働いていますか?

(間)

ありがとう。ところで、私があなたに気づく時は、何か上手くいかないなとかしっくりしないと思う時に感じるのですが、そんな時、あなたは私の邪魔をしているのですか?

(間)

ありがとう。「そうではないよ。」と、今、教えてもらいました。そんな時もあなたは私の力になろうとして、あなたはそうしてくれているのですか?

(間)

ありがとう。それを聴いて、私は今とてもホッとしています。それでは、もう一つお尋ねします。私はこれからも生きて行きます。そして、色々な困難にぶつかるかも知れません。そんな時、これからもいつも私の力になってくれますか?

(間)


力になりたくない
何か、そんな気持ちもありますか? もし、何時でも力になってくれる時は、「はい。」の合図を下さい。そして、「何時でもでは無いよ。」という時は、「いいえ。」の合図をくれますか?

(間)

私は、あなたからのこの合図を深く感じ味わうことにします。その通り。私の無意識、今、私はあなたへの感謝の気持ちを感じています。私はその気持ちを、心を込めて伝えます。そして、私のこの気持ちがあなたに届いた時、最後に、「届いたよ、わかりました。」その「はい。」の合図をくれますか?


(間)

ありがとう。

(間)

私はいつでも、これから、あなたと出会うことが出来そうです。そして、必要な時に、いつでもあなたとのやりとりが出来そうです。そして、今日は一旦、この場所から離れることにします。そして、私は何時でもここへ帰ることが出来ます。

そして、今から私にもっとも調和の取れた目覚めを与えてくれますか? 私の頭と心と身体に調和のとれた目覚めを与えて下さい。そして、私の意識に調和のとれた目覚めを預けて下さい。


そうです。そして、次第に吐く息が感じられて来ます。すると、次第にこの部屋の明るさが、温度が感じられて来ます。そして、今、居る、この部屋にゆっくりと戻ります。

意識に調和のとれた心地よい目覚めを預けて行きます。わかります。




「ワーク 自己催眠 1」(感覚移動法)

今から、ご自身で「無意識」をイメージしてください。先日取り組んでみました、あの感じです。目を開けていても閉じていてもイメージし易い方でご自身の「無意識」をイメージして下さい。ご自身の中に感じるかも知れませんし、身体の外に感じるかも知れません。

(間)

そして、ご自身の無意識の色を感じてみたり、或いは形を感じてみたり、心の目に、心の耳に、イメージしてみて下さい。出来なくてもいいです。或いは、音を感じてみるとか、勿論出来なくてもOKです。

間違い無く、私達の中には無意識がありますから、それを感じるということで良いんです。既に、こうしていることが、ご自身の無意識をそのままに感じていることですので、それでOKです。

(間)

そして、ご自身の「無意識」にご自身で呼び掛けようとして下さい。無理をする必要はありません。そうしようと想うだけで呼び掛けていますから、思っただけで呼び掛けていますから、すでに呼びかけていらっしゃいます。

私の無意識よ、今から私は呼び掛けたいのですが、私に応えてくれますか? 呼び掛けてみて下さい。これは自己催眠です。心を込めて呼び掛けて下さい。

(間)

そして、何か無意識、自分の中の無意識が応えてくれているかなと想えるかもしれません。これも、応えをもらわなければいけないということではなくて良いんです。何時も私達が無意識の内にしていることなので、今は、わざわざ呼びかけてみるという感じもある位ですが、あえて、今、ここで呼びかけてみてください。それほど意識的にする必要はありません。あえて、ただ呼びかけてみます。

自分の無意識に、私は呼び掛けたいけど、答えてくれるかな? そんな、何か、どこかの身体の反応や動き、それは、音かもしれないし、何か色が変わることかも知れません。様々です。

お腹に温かさを感じたという人もいて、ある人は手のひらに少し不思議な感覚を感じたという人も、また、ある人は、柔かな音が何となく感じられたと、また、目の前が広がったようなという人もいました。ある人は、足の裏や頭が、ふっと軽くなったような気がしたといいます。一人ひとりの無意識の在り方があるようです。

(間)

応えを何か貰えた感じたと想えたら、感謝の気持ちを届けて下さい。そして、一旦、無意識に頼んで元の場所に戻してとお願いしてください。そして、その後に、ご自身のペースで、ゆっくりと目を開けて下さい。あなたとあなたの無意識の協調したペースでやっていきましょう。




「ワーク 自己催眠 2」(感覚移動法+分離法)

今から、ベーシックな自己催眠をしてみます。正面にあるものをよく見ます。そして、耳を澄まして聴きます。そして、身体で感じているものを確認します。そして、見ているもの(V)、聴いているもの(A)、感じているもの(K)4回位繰り返してください。その後に眼を閉じます。その前に目を閉じたくなるかもしれません。その時は閉じて頂いてOKです。そして、ご自身の「無意識」を感じて下さい。そして、「私を深い場所に連れて行ってくれますか?」或いは、「私を催眠に連れて行ってくれますか?」と無意識さんにお願いして下さい。そして、そこで応えを待ちましょう。そして、もしOKの時は、どちらの手でも良いので、「吸う息と共に手を上げさせてくれますか?」 と頼んで下さい。そして、無意識に呼びかけて催眠(変性意識)状態と感じた後に、無意識に呼びかけます。そして、「いつもありがとう。」「私を元の場所に帰してくれますか?」「そして、調和の取れた目覚めを私にくれますか?」とご自身の無意識にお願いして下さい。自然に目が開くのを待ちます。
無意識との回路、コミュニケーション、協調がテーマです。


十分に楽しんでください。終わりましたら大きく伸びをして下さい。


2011年1月25日火曜日

雑記ローニ (仮題)

こんにちは、いとうしんすけです。ゆっくりリラックスしながら書いています。


昨年11月から始めたこのblogですが、先ほど読み返してみると、とても漢字が多いと思いました。どうしようかなと考えながら、 (省略) カウンセリングの現場では、漢字で書くような言葉を使うことは少なく、現場では、省略やあいまいな表現でのやり取りも多いものです。



日常会話では、書き起こしてみると、さらにたいていは意味不明、内容がなく、後で読んでみると、言葉の外に支えられていることがわかります。ここでは余談ですが、(神経)発達障害の子供や高次機能自閉(アスペルガー)の方は、こうした省略や曖昧さがとても苦手です。統合失調症の方も曖昧さが時折耐えられないと教えてくれます。



「少し待っててね。」ではなく、「330秒待ってください。」と伝えたりします。


私も「少しって、どのくらい?」とか、子供の頃は「ね、何時何分何秒、ね、ね」そのあと、「ね・・・・・・・・・・・・・」 と・・・・、実は時々今もやっています(告白)。



「漢字」の話に戻ります。


そういえば、講座やオープンカウンセリングの時でも、
カタカナやカタカナ英語が多くなるなと思います。どうもこういう場面では、賢そう(かしこそう)に見られたかったりするようで、時々、「すごい」とか、「頭の中はどのようになっているのですか?」などと言われてうれしくなります。自尊心をくすぐられて喜んでいるだけなのですが、それでも、やはり、うれしくなってしまうわけです。



男性一般にありがちなものです。気づかず自尊心を満たそうとしていることがあります。



これは、性差というテーマとして実はとても深くて、本能とかDNA水準。夫婦カウンセリングやカップル、お母さんと息子、父親と娘の関係では、特に顕著に、そして、本人同士の意識されないところで見うけられます。



漢字が多くなってきました。



何か難しそうなことや言葉を見たり聞いたりすると、そのことで満足することがあります。知的好奇心とかドーパミンがでるので・・・とかいろいろな説明がありますが、聴くだけ読むだけでは満足感は得られることがありますが、結果には結びつかないものです。やってみると良し悪しはともかくとして必ず結果が出ます。「書いたり話したりするだけの満足感はどうなの?」という声が聞こえました。読んだり聞いたり体験したことを書いたり話したりしているので、よしとします。



次回は、

人が何かをする2つ理由(動機)
学習の方法(知識)
何かをマスターする手順(行動)を書きます。


「とにかく行動」とかってことは言いません。
そんなの「無理だもん。」


「次回は・・・・・。」が少したまってきました。「こんどね。」と、男性一般がこれもよくやります。



そして、お願いがあります。どのあたりの続きからがよいかななどお知らせください。お願い申し上げます。



本日も
お読みいただきありがとうございました。




今日はサッカーアジア杯 準決勝 日韓戦です。

ザッケローニ JAPAN 応援よろしくお願いいたします。

2011年1月16日日曜日

#44 オープンカウンセリングルーム 資料 1

2011年1月15日(土) #44 オープンカウンセリングルームの資料です。


昨日のオープンカウンセリングルームは、かなり速いペースであちらこちらへと、連想も疲れも何処かへと飛んでいくような、動機付け、性差、感情と情動、未来の記憶(構成体験と達成体験の統合)、目標達成のメカニズムと一つの方法モデル、言語と非言語の特性、キーワード:ボーエン理論、情動焦点化療法(EFT)、網様体賦活系とその活用など話題いっぱいの会となりました。話しながら聴きながら次回のテーマが何となく浮かび。


そして、次回 #45 OCRは、2/19(土)開催いたします。時間は、未定ですが、夕方頃を予定しています。

http://www008.upp.so-net.ne.jp/cands/openc.html


当日のリクエストの他、「お相手の気持ちや欲求を理解する方法」 について、私がおこなっているものをご紹介、ご提案しようと思います。日常のストレス・リダクション脳の整理(感情面・精神の安定・行動の活性化)にも効果的なものです。 その他、シンプルなフラッシュバック・リダクション・ワークを予定いたします。


以下、リクエストをいただきました古典的なロジャースの資料です。訳と原文をあげます。後日、経緯や当時の時代背景、私なりの検討を書きます。


1957年 1959年 「パーソナリティー変化の必要にして十分な条件」

( necessary and sufficient conditionsss )

1) 2人が心理的な接触を持っている事。:意思疎通性


2) 第一の人は不一致の状態に在って、気づつきやすい、或いは不安な状態にある事。


3
) 第二の人はこの関係の中では一致 (congruent) していて、統合 (integrated) されている事。:経験(身体感覚に根ざして身体感覚と密着した自己の経験)と他者からの評価や他者の価値観を取り入れながら形成した自己概念との間にずれが少ない状態が一致、ずれが大きい状態が不一致、ずれが大きい場合、人は自分を信頼できず、不安定な状態となる。セラピストは心理療法の関係にある際には、自己一致している事が要請される。

4)セラピストはクライアントに無条件の肯定的な関心 (unconditional positive regard) を経験している事。:無条件とは価値観や好みや行動様式に条件を付けない事。クライアントは「価値の条件」から解放される。

5)クライアントの内的枠組み (internal frame of reference) について共感的理解(empathic understanding) を経験していて、この経験をクライアントに伝えるように努める事。:内的枠組み(準拠枠)は内的世界を構成するもの、構成のされかた、セラピストは自分自身の様に理解し、その理解を伝え共有しようと努める。


6)共感的理解と肯定的理解を伝えるという事が最低限度は達成される事。


上記6つの条件が満たされて一定期間継続すれば、建設的なパーソナリティーの変化が現れる。これ以上のいかなる条件も必要としない。



The Client Person-Centred Approach

For constructive personality change to occur, it is necessary that these conditions exist and continue over a period of time.


1. Two persons are in psychological contact.

2. The first, whom we shall term the client, is in a state of incongruence being vulnerable or anxious.

3. The second person, whom we shall term the therapist, is congruent or integrated in the relationship.

4. The therapist experiences unconditional positive regard for the client.

5. The therapist experiences an empathic understanding of the client’s internal frame of reference and endeavours to communicate this experience to the client.

6. The communication to the client of the therapist’s empathic understanding
and unconditional positive regard is to a minimum degree achieved.


No other conditions are necessary. If these six conditions exist and continue over a eriod of time, this is sufficient. The process of constructive personality change will follow. Rogers, (1957)

2011年1月12日水曜日

講座 追補 面接の留意点と上達 4 

3の続きです。


2で言葉(言語)によるサポートと言葉ではない(非言語)サポートを書きました。言葉でない(非言語)やトーン、雰囲気が主で言葉(言語)の内容が従ということですが、更には非言語的コミュニケーションがないと言葉が活きない、理屈の辻褄合わせや上っ面なものになります。そして、「理解」わかるというのは、すると、「関係性」ということになるかと思いますが、これは改めて書きます。


ただし、非言語でのかかわりは、輪郭がはっきりとしていないので、想像や空想が肥大化するリスクがあり、把握できる一定程度の浅いものに留めておくことも肝要となります。


初心の方の多くは、狭い意味での方法を求めますが、特に心理や精神科では広い意味で、面接自体が主な方法、関係性が主で技法が従となります。当たり前のことのようで、それでも、身体に染み込んでいない方法や技法は、時折忘れがちでもあるようです。


以下、講座で使いましたTEXTの要約を挙げます。面接の各側面の関連について考えてみましょう。


心理的、社会的現象に注意を払うこと、面接自体が主な方法となることを前提として。


1 聴く(陳述情報を得る):重要な出来事とその受け止め方、周囲の人に対する姿勢を語る流れの中でバランスよく聴き入る姿勢。質問は、分かりやすく、慎重丁寧に。


話す意欲と語る能力(認知、記憶、内省などの精神機能)、伝達能力(知り得ていることを言葉で語る能力)は、話の流れへの聴き手の同調と受信力、感知性を高める工夫(引出しかた、邪魔をしないこと、環境的な障害を除くこと)によるところが大きいものです。


2 見立て:感情状態、対処方法を量る、共感的なかかわり、表情、声のトーン、意見や態度に暗に示されていることと自分自身の反応の観察、現状でのかかわり、関係性全体の確認による人柄と状態の推察、今後の予測の記録。


辛い苦しい状態の時、ご本人は、何らかを意図して話(情報提供)しているのではなく、語られる情報とその人は一体化していますので、言語/非言語、身体活動面の重視、印象、全体を観ることが重要です。また、その面接場面の「場」に於ける刺激と反応である(相手が違う人であったり、場所が違うと変化する)ことも忘れないようにして、偶発的な負荷刺激(更なるプレッシャーが掛からないように)に注意します。


3 関係性:これから協力して進めていく基礎づくり。辛抱強く共感的に、急ぐと全体像の把握が難しくなり、関係基礎をなくすことになります。


辛く苦しい状態で不安定であり、何かを漠然と求めている状態にあります。非言語(一定程度の浅く全体にいきわたる範囲での暖かさ、やさしさ、雰囲気、空気)を基盤としたコミュニケーションと言語での的確な内容とタイミングで理解されること(合意)が求められます。


状態によっては、「分かられたくない」気持ちを解り、それを伝えることを含みます。合意されない場合の有害性への配慮を心に留めることが大切です。


続く。

2011年1月11日火曜日

講座 追補 面接の留意点と上達 3 

2の続きです。


2で「身体活動全体の印象や雰囲気からの情報」と書きましたが、2つに分けると、言葉(言語)によるサポートと言葉ではない(非言語)サポートになります。


言葉ではないことで伝わるのは、バランスの良い適度な優しさや温度感。言葉は焦点化された的確な理解(内容、タイミングと場所)を伝えることが出来るという特性があります。


言葉で優しさやありきたりな理解を伝えることは、お相手の不信感を大きくすることがあります。「口だけじゃないか。」「本当はそう思っていないだろ。」と言葉に不信を持っている人、持たざる得ない体験を重ねてきている方もいます。言葉でのサポートは、しっかりとした理解、合意が大切です。時には焦点化された的確で辛い内容の言葉から信頼感が生まれる場合もあります。


そして、そうした言葉を伝えるときは、言葉ではない常に在る暖かさ、言葉の意味内容以上にトーンや雰囲気、場所と機会がサポートの大切な要素となります。


また、サポートの現場(全般)では、常識や道徳を持ち込まないこと、道徳的な優越感を誇示しないことが特に重要です。余談のようになりますが、私なら、相手の仮面を剥ぎ取りたくなります。或いは、引きづり降ろしたくなる人もいます。


続く。

2011年1月6日木曜日

講座 追補 面接の留意点と上達 2 

1の続きです。


構造化された質問法を知っておくことは大切ですが、定型の質問や判定系統樹そのままの型通りの質問では、共感的なかかわりを持つことは難しく、クライアントの感情状態や対処方法を測ることができません。


表情や声のトーン、姿勢や態度、印象や呼吸に示されているものをとらえることが大切です。また、自分自身の反応から有用な情報を得ることができます。互いのかかわりの全体を捉えることの中にお相手の状態を知る重要な情報があります。


すると、お相手のお話、気持ちのの流れに調律して出来るだけ漏れのない情報を受け取ることができます。また、不協理解に早めにきづくことにもつながります。


目や耳からだけでなく、身体活動全体の印象や雰囲気からの情報も常に受け取りながら観ることが大切です。


続く。