2011年1月16日日曜日

#44 オープンカウンセリングルーム 資料 1

2011年1月15日(土) #44 オープンカウンセリングルームの資料です。


昨日のオープンカウンセリングルームは、かなり速いペースであちらこちらへと、連想も疲れも何処かへと飛んでいくような、動機付け、性差、感情と情動、未来の記憶(構成体験と達成体験の統合)、目標達成のメカニズムと一つの方法モデル、言語と非言語の特性、キーワード:ボーエン理論、情動焦点化療法(EFT)、網様体賦活系とその活用など話題いっぱいの会となりました。話しながら聴きながら次回のテーマが何となく浮かび。


そして、次回 #45 OCRは、2/19(土)開催いたします。時間は、未定ですが、夕方頃を予定しています。

http://www008.upp.so-net.ne.jp/cands/openc.html


当日のリクエストの他、「お相手の気持ちや欲求を理解する方法」 について、私がおこなっているものをご紹介、ご提案しようと思います。日常のストレス・リダクション脳の整理(感情面・精神の安定・行動の活性化)にも効果的なものです。 その他、シンプルなフラッシュバック・リダクション・ワークを予定いたします。


以下、リクエストをいただきました古典的なロジャースの資料です。訳と原文をあげます。後日、経緯や当時の時代背景、私なりの検討を書きます。


1957年 1959年 「パーソナリティー変化の必要にして十分な条件」

( necessary and sufficient conditionsss )

1) 2人が心理的な接触を持っている事。:意思疎通性


2) 第一の人は不一致の状態に在って、気づつきやすい、或いは不安な状態にある事。


3
) 第二の人はこの関係の中では一致 (congruent) していて、統合 (integrated) されている事。:経験(身体感覚に根ざして身体感覚と密着した自己の経験)と他者からの評価や他者の価値観を取り入れながら形成した自己概念との間にずれが少ない状態が一致、ずれが大きい状態が不一致、ずれが大きい場合、人は自分を信頼できず、不安定な状態となる。セラピストは心理療法の関係にある際には、自己一致している事が要請される。

4)セラピストはクライアントに無条件の肯定的な関心 (unconditional positive regard) を経験している事。:無条件とは価値観や好みや行動様式に条件を付けない事。クライアントは「価値の条件」から解放される。

5)クライアントの内的枠組み (internal frame of reference) について共感的理解(empathic understanding) を経験していて、この経験をクライアントに伝えるように努める事。:内的枠組み(準拠枠)は内的世界を構成するもの、構成のされかた、セラピストは自分自身の様に理解し、その理解を伝え共有しようと努める。


6)共感的理解と肯定的理解を伝えるという事が最低限度は達成される事。


上記6つの条件が満たされて一定期間継続すれば、建設的なパーソナリティーの変化が現れる。これ以上のいかなる条件も必要としない。



The Client Person-Centred Approach

For constructive personality change to occur, it is necessary that these conditions exist and continue over a period of time.


1. Two persons are in psychological contact.

2. The first, whom we shall term the client, is in a state of incongruence being vulnerable or anxious.

3. The second person, whom we shall term the therapist, is congruent or integrated in the relationship.

4. The therapist experiences unconditional positive regard for the client.

5. The therapist experiences an empathic understanding of the client’s internal frame of reference and endeavours to communicate this experience to the client.

6. The communication to the client of the therapist’s empathic understanding
and unconditional positive regard is to a minimum degree achieved.


No other conditions are necessary. If these six conditions exist and continue over a eriod of time, this is sufficient. The process of constructive personality change will follow. Rogers, (1957)

0 件のコメント: